40代の転職はやはり難関資格が必要なのだろうか。
40代の場合は、未経験の仕事には採用されないのだろうか。
そもそも、40代なら今の会社で定年まで我慢して働くべきなのだろうか。
その不安な気持ち、よく分かります。
でも、大丈夫です。
40代の転職は、資格がなくても採用される可能性はあります。
今回は、40代の資格なし&未経験転職を成功させる方法について伝授いたします。
少し長くなりますが、最後までお付き合いくださいね。
目次
そもそも資格が必要な職種は限られている
日本企業で正社員として仕事をするときに必要な資格は、そもそも限られています。
資格が必要な業務などは殆どないといって差し支えありません。
例えば人事部門で仕事をするのに、社会保険労務士や衛生管理者の資格などは持っていた方が良いとは言われていますが、実務経験5年以上の人と、未経験で社会保険労務士の資格だけ持っている人が面接に来た場合、間違いなく実務経験5年以上の人を採用します。
これは当たり前の話で、社会保険労務士の資格は、社会保険の手続きをするときには社内の人間が行う場合には必要ありません。
その会社で雇用されていない外部の人間が社会保険の手続きをしようとしたときに初めて必要となります。
日本の資格はこんなものばかりです。
例えば年末調整の業務なども、無資格者の人事部員が行うことが圧倒的に多いですが、もしも外部の人間にしてもらおうとすると税理士の資格が必要になってきます。
資格は必須ではありませんし、大企業などでは異動になってしまった場合には、資格そのもが無意味になってしまう可能性もゼロではありません。
資格は転職にはほとんど関係ありません。
仕事を遂行する能力や経験の方がよほど大切です。
もっと言えば資格よりも経験が大切ですし、転職後に会社の風土に馴染めるのかどうかの方がよほど重要です。
40代でも未経験資格なしで転職しやすい業界とは!?
40代の方が未経験かつ資格なしで転職するためには、業界選びも重要です。
人がいくらでも来るような人気の業界を避けて、若い人材が来ないような業界を狙うのが最も現実的です。
一般的に斜陽産業と呼ばれる業界です。
一見、消極的に感じるかも知れませんが、40代の場合には定年65歳と考えればあと25年で定年を迎えることが出来るので、会社の寿命が来てしまう前に逃げ切れます。
これは非常に重要なポイントで、40代であれば30代以下の若者とは違って、業界寿命があと25年あればそれで年金支給までは耐えることが出来ます。
30代以下の若者であればあと40年近く働かなければならないと考えるとこの差は非常に大きいです。
物流・自動車・印刷関係がおすすめ
斜陽と呼ばれている物流や車関係、印刷関係であってもあと25年は持つだろうと言われています。
家電製品は25年持つかわかりませんし、無茶なリストラをしています。
こう考えると、白物家電を扱うような企業は避けた方が良いですし、その関連や下請けは避けた方がよいと考えられます。
また堅実な会社を選ぶのも一つの手です。
何千億もの売り上げを持った法人を選ぶよりも、こじんまりと年商は100億円以下でも創業60年を超えるような堅実な会社はたくさんあります。
そうした安定した企業を選ぶことが一番、転職に成功しやすいためです。
最後の転職先ということを意識しよう
若者であればまだまだ若くて軌道修正がいくらでも聞くし、短期離職してもすぐに次の転職先が見つかります。
そのためベンチャー企業を選ぶのも一つの手段です。
しかしながら、40代の転職は本当にこれを最後の転職とする必要があります。
斜陽産業は若者が基本的には採用面接に来ませんので、年配者も採用される可能性が高いです。
40代が転職で有利になる資格!これだけは取得しておこう!
40代がいまからでも絶対に取得しておくべき資格で、短い期間で資格取得できる資格をご紹介いたします。
フォークリフトの運転免許はマスト!
工場の現場作業などの仕事は肉体的に辛い仕事も多く、心身の不調などを抱えていると非常に大変です。
そこで機械を運転する仕事を狙うという手もありです。
フォークリフトの運転免許は1週間以内に資格取得できる上、運転出来れば工場などの面接選考を受ける場合には非常に有利です。
事務職での採用には関係ないと思われている方も多いと思いますが、事務職でもメーカーであれば品物運びや棚卸準備等で運転をする機会が出てきます。
フォークリフトが運転できるだけで業務範囲が広がりますし、他の部署との横のつながりも出来ます。
資格取得しておいて絶対に損はありません。
安全衛生協会主催の資格試験か、各都道府県にある産業用車両メーカーの工場で資格取得できますので、資格取得してみて下さい。
マンション管理士
40代向けの求人では体力面に配慮した求人が非常に多いです。
特にマンションの管理士などは、その最たる例です。
マンション管理士はその名の通りマンションの管理を行うための資格ですが、この資格があれば体力を気にせずに仕事をすることが可能です。
マンション管理士自体はそこそこの難易度の資格ですが、需要の高い資格です。
40代が未経験で転職するには?
40代で未経験の仕事に転職する場合には、有効なアピールの仕方が二通りあります。
1 新しい仕事への柔軟性をアピールする
40代を採用するときに人事が一番怖いのは、現場に配属された後に現場にいる若手社員と上手くやれるかどうかです。
これまでこうだったから、前の会社ではこのやり方で上手くいっていたからこれが最も良い仕事のやり方だ!というように頑なな態度は柔軟性に欠けると判断されます。
40代で管理職待遇で転職する場合にはそのようなアピールの仕方でも全く問題ありませんが一般社員として転職する場合には、柔軟に仕事を進めていけるところを示してください。
具体例を挙げます。
経理職から総務職に転職する場合の答え方です。
このように、転職後にはこれまでのやり方に拘るだけではなく柔軟に仕事を進めていく姿勢を示すことが出来れば問題ありません。
2 年下の上司を立てられると面接時にはっきりと言う
面接の場で年下の上司を立てることが出来ると明言します。
未経験職種へ40代で転職する場合、ほぼ100%課長係長などの管理監督者クラスは年下です。
年下の上司と上手くいかなくて退職していく人が多く、中高年者の採用には消極的な会社が多いのが現実です。
ここの不安を払拭してあげましょう。
これが40代の転職者の場合、出来そうで出来ないことなのです。
40年以上も生きていればプライドがあって当たり前です。
しかしながらプライドだけでは食べていけないというのも現実です。
上手く折り合いを付けられる人材であるというを強調して面接の場で伝えられるようにして下さい。
40代・未経験の転職では過去の実績ではなく柔軟性をアピールしよう!
年配の人事部長クラス(50代)はあまりにも饒舌な転職希望者は警戒する傾向にあります。
特に40代で未経験の仕事に挑戦するとなれば余計にその傾向は強くなります。
面接の場で話過ぎるのもマイナスですし、話さなすぎるのもマイナスです。
聞かれたことに簡潔に答えるようにして下さい。
同時に資格は特に採用結果には影響しません。
資格があるだけで採用するのであれば、職業訓練校や専門学校に直接求人を出して学校との信頼関係の中で採用をしようと考えます。
資格よりも、むしろ面接の場での質問への答え方や切り替えした方を練習した方がよほど内定できる確率は高くなります。
これまでの豊富な業務経験をアピールしつつ、柔軟性を面接官に示すことで転職活動を成功させましょう!