残念ながら転職回数が10回以上だと不利になってしまいます。
どのような事情があっても、採用する企業からすると「忍耐力がない人なのでは？」など、ネガティブな印象を与えてしまうためです。
転職を繰り返してしまう理由が、体調の問題や目的があってのことの場合は必ずしもマイナスというわけではないようです。
しかしそうでない場合は、次の転職で対策をきちんとしておく必要があります。
そこでこの記事では、採用に結び付けるコツなどを紹介します。
目次
結論：転職回数が10回以上だと不利になる
結論から言うと、転職回数が10回以上だと就職に不利になってしまいます。
その理由は、採用する企業から見ると、転職を繰り返している人はプラスになることはなくネガティブな印象を与えてしまうからです。
最近は転職することが一般的にはなってきましたが、それでも10回以上の転職となるとその経験がプラスになることはあまりないでしょう。
ここでは、転職回数が10回以上になると不利になる理由を紹介します。
短期間の転職が続いていると忍耐力がないと判断される
転職回数10回以上になると、1つの職場にいるのが短期間になってしまい「忍耐力がない人」と判断されてしまい、採用に繋がらなくなってしまいます。
転職回数が多いと、書類選考の段階で落とされてしまう可能性が高いでしょう。
スキルが身についていないので採用する理由がなくなる
短期間で転職を繰り返していると、働いて身につくスキルがないため、企業からすると採用する理由がなくなってしまいます。
中途採用する場合、スキルを持っている人も即戦力として雇いたいと考えている企業が多くあります。
そのため、短期間で転職を繰り返していると、即戦力となるスキルのない人と判断されてしまい、採用に繋がりません。
すぐに辞めるととらえられることも
長期間働いてほしい企業からすると、転職を繰り返している人はすぐに辞めてしまうと捉えられてしまい、採用されないこともあります。
長期的に働いてほしいと思っていても、転職を繰り返していると辞める癖がついていると判断されて採用には至りません。
このような不信感を持たれてしまうデメリットがあることを知っておいてください。
本人に問題があるととらえられる
スキルや辞め癖もそうですが転職を繰り返していると、本人に問題があるのではないか？と思われてしまいます。
忍耐力がない人だけでなく、自己中心的な人・思いやりがない人・問題発言等があるのでは？と人間性に不信感を抱かせてしまいます。
本人に問題があるから職場でトラブルを起こし、職場を転々としているというネガティブな印象を与えてしまう可能性があるのです。
もちろん必ずしもそうであるとは言いませんが、転職を繰り返しているとこういった印象を与えてしまうのです。
転職を繰り返す人の特徴10個と長期的に働くための対策を伝授します
転職回数が10回以上の人向け転職対策
転職回数が10回以上になると、転職に不利になる理由はわかって頂けたかと思います。
より良い職場を求めるあまり、転職を10回以上しているつもりでも、採用する企業からすると「何か問題のある人」と捉えられてしまい、就職に繋がりにくくなってしまいます。
また転職を繰り返すことで、ブラック企業しか採用されなくなり、さらに転職回数が増えてしまうという悪循環になってしまうことも考えられます。
これ以上転職を繰り返さないようにするためにも、最適な転職先を見つけて落ち着きたいですよね。
そこで就職に不利になりやすい、転職回数10回以上の人向けの転職対策を紹介します。
職歴に不安のある人は、ぜひ参考にしてください。
各職場で積んだ経験を洗い出してみる
転職回数が多いことが不利にはなってしまいますが、それを活かす道として各職場で積んだ経験を洗い出してみるのがおすすめです。
一つひとつの職場が短くても、何かしらのスキルが身についていることがあります。
働いた一つひとつをよく思い出し、強みとなるスキルがないかを確認する作業を怠らないようにしましょう。
転職回数が多い事実をごまかそうとしない
転職回数が多いと、その事実をごまかそうと思う人もいます。
しかしうまくごまかしているつもりでも、採用のプロである担当者に見抜かれてしまいます。
そのためウソをつくとかえってマイナスの印象を与えることになります。
ですので転職回数が多いことを隠さず、むしろ転職の多さをプラスになるように、アピールを考えるのが良いでしょう。
転職後に何をしたいかを明確にしておく
転職後に何をしたのかを、具合的にしておき面接に備えてください。
転職後にどのようなことをしたいのか具体的に話せるようにしておくことで、採用担当者もイメージしやすくなります。
転職回数が多い事実を受け止め、目的のために転職していることをしっかりと話せるようにしておきましょう。
職場で役立ちそうな資格を取得しておく
転職先で役に立ちそうな資格を取得しておくのもおすすめです。
転職したい会社や職種で必要資格を取得しておくと、転職回数が多くても即戦力として採用されるやすくなります。
スキル重視の転職では、書類に記入できる資格を保有しておくと、企業側から即戦力として認知されます。
自分がやりたいこと・行きたい会社について詳しく調べ、必要な資格を取り転職回数をマイナスにしないようにしてください。
転職に対して前向きにとらえてみる
転職を繰り返していると、自分でも「社会に不向きなのではないか」と、ネイティブな気持ちになってしまう人もいます。
しかし転職者自身がネガティブでいると採用されにくくなってしまいます。
転職に対して前向きに捉え、その経験だからこそ得られた知識やスキルをアピールして、転職活動を成功させましょう。
職歴不問の求人へ優先して応募する
転職回数を気にしない、ベンチャー企業や派遣会社などの求人へ優先して応募するのもおすすめです。
全ての会社で転職回数が不利になるというわけではなく、中には転職回数よりもスキルや能力を重視している会社もあります。
一方で大手企業は転職回数に厳しいため、あまりおすすめできません。
余程アピールできる能力やスキル・経験がない限り、中小企業への応募がマストです。
転職回数が10回以上の人がやってはいけないNG行為
転職回数が10回以上の人は、次の就職に不利に働いてしまうため少しでも有利に進めるためには、対策を講じることが大切です。
また対策をしながらも、絶対にやってはいけないことを知っておく必要があります。
NG行為を知らずにいると、さらに転職回数を増やしてしまうことになってしまい、より良い転職が難しくなってしまいます。
ここでは、転職回数が10回以上の人がやってはいけないNG行為を紹介します。
面倒だからと適当に転職先を選ぶ
転職回数が多くなればなるほど、転職先が見つかりにくくなってしまい、受かればどこでもいいやと投げやりな気持ちになってしまう人もいます。
しかし適当に転職先を選んでいると、やりたいことではない・人間関係に躓くなどの理由で、また辞めてしまうことにも繋がります。
そうなると無駄に転職回数が増えてしまい、マイナスな影響を与えてしまいます。
「これで最後」という意識を持ち、じっくりと転職先について確認して続けられる職場を探してください。
転職理由を他人のせいにする
転職理由を聞かれた際に、他人のせいにするのも厳禁です。
転職回数が多いと必ずその理由を聞かれます。
その理由が他人だと、「人のせいにする人」というネガティブな印象を与えてしまうことになります。
転職理由を聞かれた場合は、引っ越しやスキルアップなど受け入れやすい理由があると良いでしょう。
転職回数をごまかさない
先ほども解説しましたが、転職回数をごまかすことは絶対にやめてください。
もし転職回数をごまかして採用されたとしても、年金履歴や雇用保険の手続きの段階で必ずバレてしまいます。
虚偽の経歴で採用されたことがわかると、最悪懲戒免職や損害賠償に発展してしまう可能性もあります。
転職回数が10回以上と多いと自信を無くしてしまう人もいますが、ごまかすことは避けてください。
経歴やスキルに嘘をつかない
少しでも自分を良く見せたい気持ちから、経歴やスキルに嘘をついてしまう人もいます。
転職ではスキルや経歴が重要視するため、採用に近づけるためには「嘘でも良い」と考えてしまうかもしれません。
しかしそれで採用になっても、実際に働き始めてから全く知識や実力がないと、スキルや経歴が疑われてしまい嘘がバレてしまいます。
そうなると先ほど同様に、懲戒免職や損害賠償問題に発展する恐れがあるため、絶対にやめましょう。
一人で転職活動をする
転職回数が10回以上と多い場合には、次こそ良い転職先を見つけより良い転職をするためにも、一人での転職活動は避けてください。
転職の詳しいエージェントなど誰かの力を借りながら、自分の持つキルや能力を棚卸しして、長く働ける職場を見つけられるようにするのがおすすめです。
二度と転職を繰り返したくないなら転職エージェントを利用しよう
転職を繰り返していると、二度と転職を繰り返したくないと思うのではないでしょうか。
自分一人で頑張ろうと思うと、転職回数が多いことがあだとなりブラック企業に就職しかねません。
そこで転職エージェントを利用し、スムーズかつより自分に合う職場を見つけることが大切です。
ここでは転職エージェントを利用するメリットを紹介します。
求人を徹底して紹介してくれる
転職エージェントの主な仕事は、転職希望者に求人を紹介してくれることです。
自分では見つけられないような求人でも、転職エージェントであれば紹介してくれることもあります。
また転職エージェントでは「非公開求人」と言って、表には出ていない求人も保有しています。
このような求人の中から、転職希望者にピッタリの求人を徹底的に紹介してくれるのは、最後の転職にするための大きな手段の一つです。
転職の方向性を一緒に考えてくれる
転職エージェントでは、求人紹介だけでなく方向性を一緒に考えてくれるのもメリットの一つです。
転職希望者がどのような会社を希望しているのか、どのようなスキルを持っているのか・能力など、さまざまな自己分析を手伝ってくれるので、本当に合う職場・業界を見つけやすくなります。
転職活動のサポートをしてくれる
転職活動で必要な履歴書の添削・面接練習などのサポートも行っているのもメリットです。
10回以上転職を繰り返していると、今まで通りの履歴書の書き方・面接の受け答えの仕方などが変わってきます。
そこで転職のプロであるエージェントを活用すれば、アドバイスも受けられます。
転職活動のサポートをしてもらい、エージェントを頼りながら頑張ってみるのも有効な手段です。
転職回数が10回以上なら高望みはせずに堅実に転職活動をすすめよう
転職回数10回以上の人に向けて、採用に結び付けるコツなどを紹介しました。
通常転職回数が10回以上になると、就職が不利になってしまうのは事実です。
しかし次の転職を最後と考え、採用のためのコツを押さえておけば絶対に就職できないということはありません。
嘘や虚偽で選考を乗り切るのではなく、正直であることが大切です。
また高望みせず自分の能力に見合った堅実な転職活動を進めるようにしましょう。
