保育士は30代未経験でも目指せる?資格取得や年齢制限を解説

保育士は30代未経験でも目指せる?資格取得や年齢制限を解説

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保育士は30代未経験者も目指せる仕事です。

国家試験に合格しなくてはなりませんが、働きながらでも保育士資格は取得できるのでしょうか。

30代未経験者が保育士になるための方法を、業界の人材需要を含めて徹底解説します。

保育士は30代未経験も目指せる!具体的な方法を解説

保育士として働くためには、保育士資格の取得が必須です。

保育士資格を取るためには以下の3つの方法があります。

  • 保育士試験を受ける
  • ハローワークの職業訓練に通う
  • 保育士資格が取得できる専修学校に通う

資格取得のための方法を、それぞれ詳しく紹介します。

保育士試験を受ける

保育士試験は筆記試験と実技試験の2種類が行われ、筆記試験では以下の科目に合格しなくてはなりません。

  • 保育原理
  • 教育原理及び社会的養護
  • 児童家庭福祉
  • 社会福祉
  • 保育の心理学
  • 子どもの保健
  • 子どもの食と栄養
  • 保育実習理論

筆記試験は各教科ごとの受験も可能で、すべて合格すると実技試験に進めます。

保育士試験の受験勉強は予備校や通信課程のほか、独学でも勉強することが可能です。

30代から保育士資格を取得したい人は、通学ではなく独自で保育士試験を受けるタイプが多い傾向です。

ただし、試験は学歴によって受験できる条件が異なるので、事前に確認してください。

ハローワークの職業訓練に通う

保育士資格を取得するために、ハローワークが行なっている職業訓練の保育士育成課コースを経由し、専門学校や短期大学に入学する方法があります。

学校での授業は国の職業訓練として扱われるため、授業料は無料です。

テキストや実習代のみの支払いで完結するので、仕事を辞めてからの資格取得を考えている30代におすすめです。

ただし、職業訓練は一定の条件を満たしていることが条件で、誰でも受講できるわけではありません。

まずは、職業訓練を受けるため以下の条件に当てはまるか確認してください。

  • 失業保険を受給した状態である
  • 前職で1年以上雇用保険に入っていた
  • ハローワークに求職の申し込みをしている
  • 就職相談で職業訓練受講の指示があった
  • 失業保険を給付できる日にちの残日数が規定以上ある

保育士資格が取得できる専修学校に通う

厚生労働大臣が指定する保育士を養成する学校や施設を、保育士資格が取得可能な専修学校といいます。

学校で特定の課程と科目を履修し卒業することで、保育士資格の取得ができます。

時間をかけて基礎となる保育の知識を学び、実践的な技術を身につけられるなど、専修学校に通うメリットは大きいでしょう。

ただし、入学費用や通学に必要なお金など、金銭面での負担は覚悟してください。

専修学校に入る人の年齢層は20代前半までが多く、年齢差に気おくれする30代もいるかもしれません。

今の仕事を辞めてでも確実に保育士資格を取得したいという人や、時間とお金をかけても保育の知識を学びたいという人におすすめです。

保育士は30代未経験でも目指せる!資格に年齢制限はない

30代未経験からでも、保育士の資格取得が可能です。

保育士の資格に年齢制限はなく、30代から資格取得にチャレンジする人も大勢います。

保育士試験の科目数はやや多い傾向ですが、時間をかけて各科目を計画的にパスして進める資格取得の方法もありますよ。

仕事やプライベートの予定や、これからのライフスタイルと相談して計画的な資格取得をしましょう。

保育士は30代未経験者も目指せる!求人数は安定している

保育士は30代未経験者も目指せる仕事ですが、求人の需要は安定しているのでしょうか。

保育士資格を活かせる仕事は多数ありますが、なかでも保育園で活躍するために業界の動向を確認しましょう。

保育士は慢性的に不足している

慢性的な保育士不足が、社会問題になっています。

求職者視点からそのことを考えると、30代未経験者でも保育士資格を持っていれば実際の教育現場で活躍できるということです。

保育士不足の影響は大きく未経験や初心者歓迎の求人は多く見られるため、転職しやすいチャンスととらえられます。

待機児童問題があるから

待機児童とは保育施設への入所条件を満たしており、入所の申請をしているにもかかわらず、入所できない未就学児をいいます。

待機児童の増加は保育士の人手不足と、共働き世帯の増加が原因です。

現在は保育士の確保が追いつかないため、全国の各自治体で待機児童問題の解決が遅れている状態です。

全体的に業界の人手が足りていない状態が続くと、年代や地域に関わらず保育の仕事に就きやすいでしょう。

保育士30代未経験者の給料事情

厚生労働省「令和3年度賃金構造基本統計調査」をもとに、30代の保育士の平均給与をまとめました。

保育士(男女計) 平均給与額 年間の賞与・特別手当など 全国の保育士の平均年収
30〜34歳 254,800円 744,600円 3,802,200円
35〜39歳 268,800円 838,600円 4,064,200円

(参考:厚生労働省公式サイト)

業務未経験の場合は、さらに給料が低くなる場合が考えられます。

また勤務地や通勤する園によって給料が異なるため、応募の際は求人票をよく確認してください。

保育士30代未経験者が転職すると給料は下がる

30代未経験から保育士として活躍する場合は、転職で給料が下がることを考えましょう。

保育士30代未経験者は新人扱いとなり、これまでの経験やキャリアがあっても保育の仕事につながらない可能性があります。

また同年代の保育士はすでに役職についている場合が考えられますが、未経験者として割り切って仕事に励みましょう。

未経験採用は保育士としての成長性が期待されるため、初めのうちはミスしないことを目標に仕事を進めてください。

保育士になりたい30代未経験者が活躍するための方法は?

30代未経験者が保育士としてのキャリアを積む方法には、パートやバイトから始めて実績を作る方法があります。

ほかにも、園で働くスタッフの年齢層を確認し、なじみやすい転職先を決めることも重要です。

保育士として活躍するためにどんなポイントがあるか、くわしく確認しましょう。

パートやアルバイトで実績をつくろう

正社員として採用されることが難しい場合は、パートやアルバイトで実績を作ることをおすすめします。

保育補助やフリー保育士の仕事を経験し、現場の雰囲気に慣れてから正社員を目指すのも良いでしょう。

パートやアルバイトの正社員登用制度を採用している保育園もあるため、求人票を確認してください。

研修が充実している保育園を探す

保育士の経験がない場合は、研修制度が充実している園を選びましょう。

研修内容は実践的なスキルが身に付けられるものや、子どもの発達について勉強できるものなど、豊富にそろっている場合があります。

スタッフの研修制度が整っている保育施設は、不安を解消して自信を持って働けるのでおすすめです。

未経験者歓迎の求人を探す

保育士の求人に経験者歓迎の条件はないか、チェックしましょう。

未経験者歓迎の求人を出している保育園は、資格を持っていても実務経験がない人やブランクがある人へのフォロー体制が整っている可能性が高いです。

指導体制がきちんと設定されている保育施設を条件に、未経験者も活躍できる職場を探してください。

職員の年齢層をチェックする

保育施設の職員の年齢層をチェックしましょう。

今働いている職員の年齢層が広い園を探すことで、30代の未経験者も働きやすい職場を見つけられる可能性があります。

年齢層が広い保育施設は、指導やフォローが整っている場合が多く、保育士が定着しやすい環境が期待できるでしょう。

求人票だけでは分からない場合は面接で尋ねたり、見学を希望したり、自分の目で確認してください。

事務処理能力や保護者対応などの仕事にも慣れる

保育士を目指す30代の未経験者は、事務処理能力や保護者対応などに慣れるよう努力をしましょう。

たとえば、今はどの業界でもパソコンスキルやIT技術が重宝されています。

前職で事務や経理を経験した人は、子ども達に配るプリントを作ったりシフト表の管理をサポートしたり、意外なスキルが仕事に生きる可能性があります。

接客業を経験した場合は、保護者の対応ができる言葉遣いは備わっているのではないでしょうか。

社会人経験がある場合は仕事で有利になるため、面接でアピールしてもいいですね。

保育士になりたい30代未経験者が準備したいこと

保育士になりたい30代未経験者は、求人の募集に応募する前に自分でできる準備をしましょう。

保育の仕事に就くために、どんなことで活躍できるか事前に考えてください。

子どもと積極的に関わる機会を作る

保育士は子どもと関わる仕事がメインのため、子どもの扱いに慣れる必要があります。

日ごろから子どもと関わる機会を作って、対応の仕方を身につけましょう。

まずは身内の子どもと接するだけでも、対応力のアップにつながります。

採用試験で子どもへの対応は点数化されるわけではないため、ある程度相手ができるレベルで問題はありません。

保育士に生かせる経験やスキルを確認する

保育の仕事で生かせそうな経験やスキルを確認し、アピールできるようにまとめてください。

保育の現場で身につけるスキルの他に、異なる業種でも保育士の仕事に活かせるスキルはたくさんあります。

教材を作成する工作の能力や、簡単な書類を作るスキルはどの保育園でも重宝されるでしょう。

保育士は30代未経験も目指せる?【Q&A】

30代未経験が保育士を目指すときに多い疑問をQ&A形式でまとめました。

保育士を目指す人は確認しておきたい内容なので、チェックしましょう。

Q.30代未経験男性保育士の需要はある?

男性保育士の需要は年々高まっています。

男性目線での保育に携われるか、女性の多いチームで活躍できるかが重要なポイントです。

人柄のほかに清潔感も重要なので、面接対策は徹底してください。

Q.30代未経験保育士は独身だと不利?

保育のプロとして仕事ができれば、結婚しているかにかかわらず保育園で重宝されます。

既婚者や子どもがいる保育士しか働けない保育園は存在せず、保育の仕事に結婚や子どもの有無は重要ではないでしょう。

Q.30代未経験保育士は職場になじみにくい?

女性社会に近い職場のため、慣れるまでは時間がかかる場合もあります。

どの職場でも新人はすぐになじめるとは限りませんので、まずは与えられた仕事を丁寧に行いましょう。

Q.30代で保育士になるためにスキルを確認したい

30代で保育士になるために一歩踏み出せない人は、資格不要の保育補助から経験することも考えましょう。

保育補助は保育士のサポートを行う仕事で、子ども達と関わる経験を積むためにベストな業務内容です。

保育士は30代未経験でも目指せる!将来を考えて転職しよう

保育士は30代未経験も目指せる仕事です。

採用試験はこれまでの社会経験で生かせるスキルと、子どもへの対応でどんな能力が発揮できるかアピールしてください。

保育士の需要は年代問わず高い傾向ですが、採用試験は気をゆるめずに臨みましょう。

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