調剤薬局以外に転職したい薬剤師の転職の進め方

調剤薬局以外に転職したい薬剤師の転職の進め方

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薬剤師が転職活動をする、となると、もちろん職種は薬剤師。

…というワケでもありません。実は薬剤師以外の選択肢もかなり豊富で、実際に薬剤師の経験・スキルを活かした別の職種に挑戦する方はたくさんいます。

今回は、薬剤師のキャリアとしてどんなものがあるのかご紹介したいと思います。ぜひ仕事選びの参考にしてください!

薬剤師の調剤薬局以外の転職先

では実際に、薬剤師のキャリアとして調剤薬局以外にどんなものがあるかをご紹介したいと思います。

「そんな仕事にも薬剤師の経験が活かせるの?」というものもあると思いますので、ご自身のキャリアプランを考える際に参考になるはずです。

製薬会社

薬剤師以外のキャリアとして、製薬会社は比較的代表的なものだと思います。もしかすると周囲には、学卒で製薬会社に就職した方や転職した方もいらっしゃるのではないでしょうか。

どんな職種があるのか、ここでは主な4職種をご紹介します。

MR

MR(Medical Representatives)とは、医薬情報担当者のことを指します。医師や薬剤師、医療機関に対して、自社の医薬品の案内や提案、情報提供などを行う仕事です。『医薬品の営業』というイメージです。

医薬品や医学に対しての高度な知識が必要なため、難易度の高い専門職です。薬剤師の資格を持つ方も、全体の1割程度いると言われています。

企業薬剤師の仕事内容とやりがいについて

研究職

製薬会社の研究職は、主に合成や分析、薬理、毒性などについて日々研究所で実験を行う仕事です。日々の研究の成果を学会などで発表する機会もありますが、基本的には毎日を研究室の中で過ごしています。

研究職は理系大学院卒の学生に人気な職種で倍率も高いため、転職へのハードルも決して低くはありません。とはいえ薬剤師の資格と経験があれば、採用の可能性も上がることは間違いないでしょう。

開発職

開発職も、研究職同様に理系大学院卒の学生に人気職です。研究職と違い開発職は、主に臨床試験を行います。試作の医薬品を治験によって評価し、データを収集。こうして試作の医薬品は製品へと変わっていきます。

研究室にこもっての仕事ではなく、様々な部署や関係者と連携を取りながら製品化を目指していく仕事です。

DI・学術

DIとはDrug Informationの略称で、医薬品に関する情報を収集し、医師や薬剤師などに提供する仕事です。学術や学術部とも言われます。

日進月歩の医薬品や医学の世界。医師や薬剤師は日々忙しく仕事をしている中で、膨大な情報の中から自分の業務に必要な情報だけをピックアップするのは不可能です。そこでDI・学術の仕事があります。

情報提供という意味ではMRに近いものはありますが、DI・学術はより専門的で複雑な情報を扱い、医師や薬剤師からも頼られる存在です。

CRC(治験コーディネーター)

CRCは、製薬会社の開発職や大学病院などと連携を取りながら、治験の進行をサポートしていく仕事です。

治験準備や被験者・治験実施医療機関への対応、関係者との連携、製薬会社の対応など幅広くコミュニケーションを取っていきます。新薬開発の一翼を担える意義のある仕事です。

CRA(臨床開発モニター)

新薬開発の際には、臨床試験が必要です。この試験が適切に行われているかをチェックし、薬事申請などが問題なく実施できるようにしていくのがCRAの仕事です。

治験にあたっての医療機関や医師の調査、モニタリング、報告書作成、そして最後の薬事申請など業務は多岐にわたり、新薬の開発に薬剤師の経験が活かせます。

MS(マーケティング・スペシャリスト)

MSは医薬品卸とも呼ばれ、医薬品の営業に関するスペシャリストです。実は医薬品に関しては、製薬会社のMRは情報提供を行うのみで、直接価格交渉などをしてはいけない決まりになっています。そこで医薬品卸を担当するMSが適正な医薬品の卸価格を決定し、営業活動を行っています。

製薬会社と連携を取ったり、医師や薬剤師の質問に回答したりと、薬剤師としての知識・経験が活かせる仕事です。

管理薬剤師

薬事法では各薬局や店舗ごとに管理薬剤師を設置することが義務付けられています。その薬局や店舗を管理監督する立場で、従業員の管理や医薬品の管理などを担います。

薬局や店舗でのキャリアなので、現職の薬剤師の方にとっては身近な選択肢ではないでしょうか。管理薬剤師になるためには、3年以上の実務経験が必要な以外は特別な資格などは必要ありません。

病院

病院に在籍する薬剤師もおり、薬剤師のキャリアとして人気の転職先でもあります。病院での薬剤師の業務は大きく分けて2つ。1つは調剤業務で、もう1つは病棟業務です。

調剤業務は、患者の調剤を行う仕事。内服薬や外用薬はもちろんのこと、注射薬の調剤、無菌製剤の混注など、幅広い調剤業務に携わるのが特徴です。

病棟業務は、入院中の患者に服薬指導を行う仕事。投薬歴や副作用などについて確認した上で、使用薬剤について説明したり、投薬を記録したり、退院後の服薬指導・生活指導などを行ったりします。

病院薬剤師は業務の幅が広いため、スキルを磨きたい方、経験を積みたい方などに人気です。

薬事申請

薬事申請とは、医薬品や医療機器を販売するにあたり、国に申請を提出する仕事です。製品化前以外にも、例えば市販後の調査や製造管理報告など、様々な場面で薬事申請が必要になります。

所属は製薬会社や医療機器メーカーです。薬事申請のスピードによって、売上額も変わってくる可能性があるため、メーカーとしては優秀な薬事担当を何としても確保したいところ。販売に大きく関わること、そして薬剤師の資格が必要なこともあり、年収額も高めに設定されています。

化粧品メーカー

化粧品の開発には、実は薬事の知識が求められます。使う成分が医薬品と同じだったり、医師や医学部と共同で開発することもあったりと、何かと研究開発の場面では薬剤師の資格・知識・経験が重宝されます。また機能性や安全性の評価や、薬事申請などの場面でも活躍できるでしょう。

健康食品メーカー

健康食品メーカーにおいても、化粧品メーカー同様に薬事の知識が重宝されます。口から人の身体に入るものなので、成分や安全性に関しては医薬品同様にデリケート。また、薬事法との絡みも深いため、研究開発や評価、薬事申請など様々な場面で活躍できます。

公務員

薬剤師の資格を活かせる、公務員の仕事もあります。ただし職種自体が少なく、かなり狭き門。安定性や希少性はありますが、その分難易度は高いでしょう。

学校薬剤師

日本では法律で大学以外の学校に『学校薬剤師』を設置することが義務付けられています。これは医師や歯科医師などと同じです。主には薬剤師としての知識・経験を踏まえた学校環境衛生の維持管理指導や、健康相談、保健指導などを担当します。

学校薬剤師という職種になるわけではなく、一般の薬局や病院で勤務している薬剤師が『学校薬剤師』の職務を担当しています。医薬品のみならず衛生化学に関する知識が必要なので、誰でも慣れるわけではありません。しかし子どもたちの健康を支える、意義のある仕事です。

自衛隊

自衛隊には『薬剤官』という仕事があります。自衛隊が保有する医薬品の管理や、自衛官たちの健康管理などが主な仕事です。

自衛隊の一員になるため、当然ながら被災地や海外に派遣されたり、有事には国民を守るために働いたりと厳しい面は多いかもしれません。しかしその分社会的な意義や福利厚生の手厚さ、給与の高さなども手にできます。

薬剤師以外として転職は可能?

薬剤師の経験を活かして、また経験を活かせない場合であっても、もちろん新しい職種への転職は可能です。

しかし、薬剤師以外の職種にチャレンジするということは、これまでのキャリアや役職などをそのまま引き継げるわけではありません。

一からキャリアのスタートとなる

どんな仕事であっても、新たに始める場合はイチからキャリアを歩んでいくことになります。薬剤師から別の職種に転職する方も同じです。

たとえ薬剤師として10年、20年キャリアを積み、役職を担当していたとしても、次の職種ではゼロからのスタート。上司が年下ということもあるでしょうし、同期が新卒入社ということも考えられます。そんな中でも、自分の立場を理解した上で勉強していかなければなりません。

年を重ねるほど薬剤師以外への転職は難しくなる

未経験での転職には、年齢の壁がつきものです。企業側の立場になってみれば、イチから業務を教えるのであればこの先長く働いてくれる若手がいいと思うのは当然のこと。結果的に、年齢を重ねるごとに別職種への転職はむずかしくなっています。

職種や転職先企業によって異なるので一概には言えませんが、20代や30代前半であれば、未経験であっても採用される可能性は高いでしょう。しかし30代後半や40代になると、どうしても年齢がネックになって書類選考を通過しないことが多くなります。

調剤薬局以外の転職におすすめ転職エージェント

調剤薬局以外に転職をしようとなると、勝手が分からないかたも多いはず。そんなときは、転職エージェントのサポートを受けて転職活動を進めましょう。

転職エージェントは、求人探しから書類作成や面接のサポート、面接日程の調整、企業との条件交渉などまでをフォローしてくれるサービスです。転職のプロであるキャリアコンサルタントによるフォローを受けられるため、自分ひとりでは見つけられないような業界・職種に出会えることもあります。

サービス利用は基本的に全て無料なので、ぜひ活用してみましょう。ここでは調剤薬局以外への転職を考えている方にオススメの転職エージェントを、2つご紹介します。

マイナビ薬剤師

マイナビ薬剤師

人材業界大手のマイナビが運営する、薬剤師専門の転職エージェント『マイナビ薬剤師』です。

職種で検索ができるので使い勝手がよいのも特徴。マイナビ薬剤師が保有する、調剤薬局の薬剤師以外の求人は以下の通りです。

  • 病院・クリニック
  • 臨床開発モニター(CRA)
  • 治験コーディネーター(CRC)
  • 臨床開発(QA、QC、DM、統計解析など)
  • 学術・企業・管理薬剤師薬事営業(MR、MS、その他)
  • その他

※その他には、DIや薬局経営、メディカルコピーライター、品質管理、研究職などが含まれる

このように、調剤薬局(ドラッグストアを含む)を除いても、かなりの業界・職種の求人が掲載されています。

マイナビ薬剤師詳細ページ

リクナビ薬剤師

リクナビ薬剤師

人材業界最大手であり、知名度も実績も抜群なリクルートが運営するのが『リクナビ薬剤師』です。こちらのサイトは職種ごとの検索ではなく、業種ごとの検索になっています。業種ごとの求人は以下の通りです。

  • 病院
  • クリニック
  • 企業
  • 漢方薬局

職種検索の詳細さや求人の多さはやや『マイナビ薬剤師』に劣るかもしれませんが、こちらも薬剤師以外の求人が豊富です。

いずれのサイトを使うかは、あなたの使い勝手の良さや、要望に沿った求人が掲載されているか次第。

とはいえどちらのサイトを使うかすぐに判断はできないと思いますので、まずは両方登録して、徐々に見極めていけばよいでしょう。

リクナビ薬剤師詳細ページ

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