生活相談員とケアマネの違いは?仕事内容や資格の違いをわかりやすく解説

生活相談員とケアマネの違いは?仕事内容や資格の違いをわかりやすく解説

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生活相談員とケアマネはどちらも介護の現場で活躍する職種ですね。

生活相談員とケアマネの仕事は良く混同されがちですが、福祉職として働くためには両者の違いについてしっかりと理解しておく必要があります。

この記事では生活相談員とケアマネの仕事内容、必要資格、給与など、様々な観点から生活相談員とケアマネの違いを解説していきます。

福祉職に関心のある方、キャリアアップを目指したい方はぜひ目を通してみてください。

生活相談員とケアマネの概要

介護スタッフ 男性

まずは簡単に、生活相談員とケアマネの概要について紹介します。

福祉職は何かと他職種と連携が必要な場面が多いですからね。

福祉業界で働くための基礎知識としても把握しておきましょう。

生活相談員とは

生活相談員はソーシャルワーカーとも呼ばれています。

高齢や障害によって介護サービスを必要とする人の相談を受けるのが仕事で、利用者さんにとっての窓口的存在ですね。

把握したニーズを元に、利用者さんが自立した生活を送れるよう支援します。

介護老人保健施設では、生活相談員は支援相談員と呼ばれていますよ。

ケアマネとは

ケアマネはケアマネージャーの略称であり、正式には介護支援専門員といいます。

介護を必要とする利用者さんの生活環境や身体状況を把握し、ケアプラン(介護サービス計画書)を作成します。

利用者さんだけでなく、ご家族やサービス事業者と長期的に関り、適切なサービスを継続して提供できるよう支援するのが仕事です。

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生活相談員とケアマネの仕事内容の違い

介護 相談

生活相談員とケアマネの1日の業務の流れを紹介します。

働く施設の種類によっても仕事内容は変わりますが、おおよその流れとして参考にしてみてください。

生活相談員の仕事内容

下記はデイサービスで働く生活相談員の、1日の業務スケジュールの例です。

8:00 出勤。朝礼に参加しメールチェックをする。
9:00 デイサービスに到着した利用者さんの健康状態をチェック。
午前中はレクリエーションのサポートや利用者さんの介護、必要に応じてご家族からの相談などに対応する。
12:00 1時間の休憩
13:00 午前に引き続き利用者さんの余暇活動の見守りと、ご本人やご家族からの相談に対応。
利用者さんの帰宅後にはケアマネと介護計画についてのすり合わせを行う。
17:00 1日の業務記録を作成する
18:00 退勤

デイサービスの場合夜勤がなく、利用者さんの到着・帰宅のタイミングも決まっているためスケジュールが固定されてきます。
ただしご家族からの相談などは突然入ることがあるため、予定していた業務が滞らないよう、施設のスタッフと良く連携し調整しながら対応することが大切です。

ケアマネの仕事内容

下記は施設勤務のケアマネの、1日の業務スケジュールの例です。

9:00 出勤。朝礼に参加する。
24時間対応の施設の場合は、夜勤スタッフから入居者さんの健康状態などの共有を受け引継ぎする。
10:00 ケアプラン(介護サービス計画書)の作成や、要介護認定申請等の書類を作成する。
必要に応じて電話対応も行う。
12:00 1時間の休憩
13:00 利用者さんの居室を訪れモニタリングを行う。
15:00 利用者さんの支援に関わる介護職や看護師らを交えたサービス担当者会議に参加する。
17:00 1日のケア記録を作成し、ケアプランの見直しを行う。
夜勤担当に日中の様子を共有し申し送り(引継ぎ)する。
18:00 退勤

利用者さんが入居している施設の場合は夜勤があるため、夜勤担当者への情報の共有は非常に重要です。

他にもサービス担当者会議に参加する等、ケアマネージャーは福祉職の中でも特に、多くのスタッフとの連携が必要なポジションと言えますね。

生活相談員とケアマネの職場・配置基準の違い

介護事務 悩む

 

生活相談員とケアマネは働く職場や配置基準にも違いがあります。

ここからは両者が活躍する職場について解説していきますよ。

生活相談員が活躍する職場

生活相談員が活躍する主な職場は下記の通りです。

  • 特別養護老人ホーム
  • 介護付き有料老人ホーム
  • 介護老人保健施設
  • ショートステイ
  • デイサービス

デイサービスでは生活相談員を1名以上常勤で配置することが定められています。

また特別養護老人ホームや有料老人ホームでは、利用者100名につき常勤んの生活相談員1人を配置することが必要です。

ケアマネが活躍する職場

ケアマネが活躍する主な職場は下記の通りです。

  • 居宅介護支援事業所
  • 特別養護老人ホーム
  • 介護老人保健施設
  • 介護医療員
  • 介護付き有料老人ホーム
  • グループホーム
  • デイサービス
  • 小規模多機能型居宅介護
  • 看護小規模多機能型居宅介護

デイサービス等の通所介護施設では、ケアマネは利用者さんの人数に限らず1人以上の配置が必要です。

居宅介護支援事業所には管理者として常勤のケアマネが最低1人、利用者さん35人に対して1名を基準に、端数を増すごとに1名ずつ増加します。(利用者さんが~35まではケアマネ1名、36~70人でケアマネ2名、71~105人でケアマネ3名)

生活相談員とケアマネの必要資格の違い

ペン メモする

生活相談員やケアマネになるためには特定に資格取得が必要です。

それぞれどんな資格が必要なのか見ていきましょう。

生活相談員に必要な資格

生活相談員になるためには、下記のいずれかの資格が必要となります。

  • 社会福祉士
  • 精神保健福祉士
  • 社会福祉主事

「生活相談員」という資格があるわけではなく、一定の条件を満たすことによって生活相談員という職種につけるのですね。

また上記以外にも、都道府県によっては介護福祉士やケアマネージャー等を資格要件として設定している場合があります。

正確な資格要件については各自治体に問い合わせて確認するようにしましょう。

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ケアマネに必要な資格

ケアマネージャーになるためには、下記の資格が必要となります。

  • 介護支援専門員

また、介護支援専門員の資格を取るためには受験資格として下記のいずれかの国家資格を取得していなければなりません。

  • 社会福祉士
  • 精神保健福祉士
  • 介護福祉士
  • 看護師
  • 保健師
  • 理学療法士
  • 言語聴覚士 他

ケアマネになるためにはまず、介護福祉士や社会福祉士、看護師をはじめとする、保険・医療・福祉に関する特定の国家資格のいずれかを取得する必要があります。

さらにそれらの国家資格取得者となってからの実務実績が5年以上、かつ従事日数が900日以上必要です。

上記の条件を満たすことで「介護支援専門員実務研修受講試験(ケアマネージャー試験)」を受験することができます。

見事合格すれば、ケアマネージャーを名乗ることができるというわけですね。

生活相談員とケアマネの給料の違い

給与

厚生労働省の「令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果」によると、生活相談員とケアマネの平均月給は下記の通りです。

職種名 平均月給
介護職 31万5,850円
生活相談員 34万3,310円
ケアマネージャー 35万7,859円

平均月給が最も高いのはケアマネージャーという結果になっています。

ただし生活相談員の月給も、一般の介護職に比べると高額となっています。

生活相談員もケアマネージャーも、介護職がキャリアアップのために目指すには最適と言えますね。

生活相談員とケアマネのやりがいや大変なこと

介護士 女性

生活相談員とケアマネ、それぞれのやりがいや大変なことについても紹介していきます。

生活相談員のやりがい・大変なこと

生活相談員は、介護サービスを必要とする利用者さんやご家族の相談に対応するのが仕事です。

サービス内容はもちろん、料金に関する疑問や将来への不安等、多様なお悩みに寄り添い解決へとサポートします。

時にはクレーム対応などで大変なこともありますが、利用者さんやご家族と直接関りを持ち、期待に応えるサービスを紹介・提供できることが生活相談員のやりがいだと言えますね。

生活相談員は、介護サービスについての不安を打ち明けられる最も身近な窓口でもあります。

そのため満足度の高い提案やサービス提供ができた時には、感謝の気持ちやお礼の言葉を直接かけていただけることもありますよ。

ケアマネのやりがい・大変なこと

ケアマネの大変なところは、制度を含めた福祉系の幅広い知識が必要なところ、また多職種との連携が頻繁に必要になるところです。

ケアマネは利用者さんと介護サービスの橋渡し役として、サービス提供までの調整作業を担います。

その過程では医療や介護に関わる専門家たちと分野の垣根を越えて協力する必要があり、スムーズな連携のためには福祉職としての幅広い知識が必要不可欠ですからね。

専門性が高いからこそ、ケアマネは介護業界の中でも特に欠かせない存在です。

ケアマネにしかできない、ケアマネだからこそできる支援を提供できることが仕事のやりがいに繋がっていきます。

利用者さんやご家族だけでなく、働く施設から見てもケアマネはいなくてはならない職種です。

多方面から頼りにされるポジションだけに、責任もありますがやりがいも大きな仕事だと言えますね。

生活相談員やケアマネに向いている人

介護士女性

生活相談員とケアマネはどちらも介護の現場で相談業務にあたる仕事です。

人と話すのが好きで、特に高齢者と接することに抵抗がない方が向いているでしょう。

また利用者さんの中には自分の考えをうまく表現できなかったり、気持ちを伝えることを遠慮してしまう人もいます。

生活相談員やケアマネは、そういった利用者さんのからもニーズを引き出し支援していく必要があります。

そのため、こちらから「お困りのことはありませんか」「こういうこともできますよ」といったヒアリングや提案をする積極性もとても大切ですよ。

キャリアアップを目指すなら生活相談員とケアマネどっちがいい?

介護士 悩み

すでに紹介していたように、生活相談員よりもケアマネージャーの方が平均月収が高いというデータがあります。

そのことからも最終的に目指すのであればケアマネージャーがおすすめですよ。

ただ、生活相談員とケアマネージャーでは必要資格や要件が異なります。

ケアマネージャーの方が比較的要件が厳しいため、介護職の場合はまず生活相談員を目指すと良いでしょう。

生活相談員として実務経験を積み、介護支援専門員実務研修受講試験の受験資格取得を満たしながら、最終的にケアマネージャーとなるルートがおすすめです。

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生活相談員とケアマネの違いを理解しキャリアプランに活かそう

介護 おしゃべり

生活相談員とケアマネの仕事内容や必要資格、給与等の違いについて紹介しました。

生活相談員とケアマネは良く混同されがちですが、資格要件や業務内容は異なる部分も多いです。

今後福祉職としてより活躍するためにも、両者の違いをしっかりと理解し、活かしていただきたいと思います。

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