「コミュ障の仕事におすすめのものはある？」
「コミュ障で仕事が続かない」そんな悩みを解決します。
コミュ障の人が自分の性格や行動にマッチする仕事に就くためには、どんなものがあるか確認しましょう。
長く働ける職場に出会うためにも、仕事に影響があるコミュ障の長所や短所を理解してください。
女性のコミュ障も完遂しやすい仕事や、職場でうまく話せないトラブルを克服するポイントをまとめました。
仕事の人付き合いや、仕事探しで悩んでいるコミュ障の人におすすめの内容です。
目次
コミュ障とは？仕事でトラブルが起きやすい？
コミュ障とはインターネットから派生したネットスラングで、コミュニケーション障害の略語として使われます。
コミュ障の意味は、コミュニケーションが苦手な人をいいます。
「コミュニケーション障害」は、医学的には精神の問題を言いますが「コミュ障」はそれより軽い意味合いで使われる場合が多いです。
仕事でトラブルが起きる原因として、コミュニケーションのスキル不足があるので、改善したいと考える人は多い傾向です。
コミュ障にはダウナー系コミュ障と、アッパー系コミュ障の2種類に分ける考え方があります。
まずは、2つのコミュ障のタイプについて詳しく解説します。
ダウナー系コミュ障の特徴
ダウナー系コミュ障の特徴は以下の通りです。
- あがり症や人見知りが見られる
- 人と会話すること自体が苦手
- 自分に自信がない
- 声が小さく聞き取りにくい
- 自分に自信がない
- 決断する能力が乏しく判断に時間がかかる
- 話しかけられるとパニックになる
- 会話をしてもすぐに言葉が出てこない
ダウナー系コミュ障の特徴に困っている人は、個人で進められる仕事を探してみましょう。
人とのかかわりにハードルを感じる場面が多いと、対人は緊張してしまうため、仕事に影響を及ぼす場合があります。
アッパー系コミュ障の特徴
アッパー系コミュ障の特徴をまとめました。
- 自己中心的なことがある
- 空気を読めない発言をしてしまう
- 自己主張が必要以上に強い
- 人の言うことを聞かずに行動に移す
- 一方的な話し方をする
- 価値観を人に押し付ける傾向がある
- 人の言うことを聞かずに行動に移す
- 会話のキャッチボールがむずかしい
言動や対応に気を付ければ、アッパー系コミュ障は組織で働く力があります。
ただし、自己主張が強く自分を全面的に押し出す性格なので、デメリットを抑えられなければ仕事に悪影響が出てしまうでしょう。
コミュ障の仕事におすすめなもの13選
コミュ障の仕事におすすめの職種をまとめました。
おすすめできる理由も合わせて詳しく解説するので、転職先を探している人は確認しましょう。
1.工場のライン業務
工場のライン作業員は、人との関わりが最小限にとどめられるコミュ障におすすめの仕事です。
ベルトコンベアに流れてくる製品を検品したり、食品を加工したりする工場内の業務です。
ライン作業はマニュアル化されており、工程ごとに人が配置されるため、他の社員とコミュニケーションをとる機会が少ない傾向があります。
無言で作業に集中する時間が長いので、同じ仕事を丁寧にこなすスキルが求められるでしょう。
2.ルート営業
ルート営業は、企業の既存顧客を相手に営業を行います。
すでに仕事のつながりができている相手のため、新規営業と比べると契約やアポイントメントが取りやすいことがメリットです。
人見知りやあがり症の傾向がある人も、誠意をもって顧客に対応すれば信頼関係が構築できるでしょう。
3.事務員
事務職はルーティンワークが多く、仕事に慣れれば自分のペースで業務が進められます。
データ入力や管理が中心の事務職であれば、人との関わりも最小限に抑えられるためコミュ障におすすめです。
ただし、仕事の内容は多岐にわたるため、転職前によく確認してください。
事務の仕事の範囲に、来客応対や電話応対が求められる仕事も多数あります。
営業サポートの事務職や会社の受付案内は人とのやり取りが多いので、コミュニケーションスキルが求められます。
4.コールセンター・オペレーター
コールセンター・オペレーターの仕事は、かかってきた電話に対応するインバウンド業務と、電話を掛けるアウトバウンド業務に分けられます。
どちらも顧客対応はマニュアル化されているため、人との会話が苦手なコミュ障も仕事しやすいでしょう。
万が一トラブルがあった場合も、業務の担当者に電話をつなぐことで適切に対応してもらえます。
5.研究職
研究職は特定の分野に強く、専門性を持っているコミュ障におすすめです。
専門的な力が発揮できて社会的な影響力がある仕事は、やりがいにつながります。
学歴が求められることや、研究職の採用枠が少ないなどのデメリットがあるので、転職前にどんなスキルや資格が活かせるか確認してください。
6.翻訳家
翻訳の仕事には文芸や映像など、さまざまなジャンルがあります。
語学力が必須で、言語学知識が必要とされる可能性も高いです。
会社員やフリーランスに限らず翻訳家として稼ぐにはスキルと実績が重要ですが、金融や不動産など専門性の高い分野の翻訳は需要があります。
企業の産業翻訳や団体や政府の実務翻訳のように、新しく始めやすい分野もあるので求人を調べてみましょう。
7.長距離ドライバー
長距離ドライバーは、車を運転する時間が圧倒的に長いので、職場で社員とのやり取りが少ない仕事です。
ただし、夜間に長距離を走行したり、車内で仮眠をとったり、体力的に厳しい側面があります。
自分のペースで働きたいコミュ障や、出来る限り職場でのやり取りを減らしたいことを希望する人にはおすすめの仕事です。
8.清掃員
ひとりで黙々と作業を行う清掃員は、コミュ障に向いている仕事のひとつです。
清掃員の仕事には、公共施設のクリーニングや、個人の家に出向くハウスクリーニングなどがあります。
ほかにも、ホテルの清掃員は、タオルやリネン、洗剤類の交換と管理も業務に含まれます。
オフィスビルやショッピングモールなど公共施設の清掃員は、顧客や利用客とのやり取りが抑えられるのでコミュ障におすすめです。
9.警備員
施設の警備や道路交通整備を行う警備員は、話す場面があまりないのでコミュ障の人にもおすすめです。
社会の安全を守る仕事のため、やりがいにつながりやすいでしょう。
「警備員指導教育責任者」や「機械警備業務管理者」といった資格があれば、給与ベースのアップが目指せます。
高いスキルや知識がなくても就ける仕事ですが、担当業務の幅を広げたい人には資格取得をおすすめします。
10.配達員
配達員は企業や個人宅に荷物を届ける仕事のほか、荷物の仕分けや積み込みなどの作業があります。
配達はひとりで外を回るため、会話が苦手なコミュ障の人にも向いているでしょう。
配達先とのやりとりは挨拶程度で済むので、必要以上のコミュニケーション能力は求められません。
11.ライター｜女性も在宅でしやすい
ライターは文章を書く仕事で、昨今はWebサイトに記事をアップする業務が多く見られます。
働く場所や時間を拘束されにくいメリットがあり、クライアントと直接的なやり取りは少ない傾向です。
自分の都合に合わせた働き方がしやすく、ひとりで仕事を進められるので、ダウナー系コミュ障の人におすすめします。
働き方によっては在宅ワークが可能で、会社や顧客とのやり取りもWEBツールを使って完結できる場合があります。
12.システムエンジニア・プログラマー｜在宅でできる
システムエンジニア・プログラマーもコミュ障におすすめの仕事です。
パソコンやIT関連の実績があったり、プログラミングの経験があったりすると、転職を有利に進められます。
システムやソフトウェアを作る分野は、ウェブサイトやアプリ家電製品や社内システムなど多岐にわたります。
プログラマーはシステムエンジニアが作った仕様書に沿ってプログラミングを行うので、ある程度の協調性は必要です。
チームで仕事をするためコミュニケーション力も求められますが、プログラミングの業務自体は一人で行えます。
13.動画編集｜在宅でできる
動画編集は会社に勤務せずに、在宅ワークで仕事が行えます。
パソコンと編集ソフトを用意すれば、動画編集で収入を得られるでしょう。
仕事はひとりで行い、クライアントと必要以上の会話をすることもありません。
ただし、不明点が出た場合の質問や、進捗の報告などはマメに行ってください。
YouTubeの動画編集を例にすると、画面の分割やテロップやBGMの入れ込みのような最低限のスキルが求められる仕事も多く見られます。
クライアントから求められるクオリティのレベルはどれくらいか、自分のスキルと照らし合わせてから仕事を始めてください。
コミュ障が仕事を選ぶポイントは?
コミュ障が仕事を選ぶポイントは、自分に向いていない特徴を把握することです。
コミュニケーション能力がどれくらい求められるのか、仕事をするとどんなストレスを感じそうか、具体的にイメージしましょう。
スキルはどれくらいのレベルが必須なのか、併せて考えることで仕事の条件が見えやすくなります。
高いコミュニケーション能力を求められる仕事は避ける
高いコミュニケーションスキルを求められたり、常に人と接したり、コミュ障に向いていない仕事は避けましょう。
コミュニケーションが評価に直結する仕事には、以下のものがあります。
- 美容部員
- 販売員
- 秘書
- 営業職
- 講師
高いコミュニケーション能力を求められるため、人間関係が苦手な人は仕事のストレスを感じやすいでしょう。
ひとりで集中して進められる仕事を選ぶ
コミュ障におすすめの仕事はマニュアルが決まっており、ひとりで集中して進められるものです。
トラブル発生時の対処法もマニュアル化されていると、働きやすさに直結します。
チームで企画を組んだり、目標に向けて一致団結して動く仕事は、コミュニケーション能力が低いと不利でしょう。
コミュ障が仕事で発揮できる強み
仕事におけるコミュ障の強みは、責任感があることや空気が読めることがあげられます。
コミュ障の行動傾向と強みを照らし合わせて、転職先の分析に役立てましょう。
コミュ障は仕事を省みてステップアップできる
コミュ障で内向的な人は、自分を振り返る力が高い傾向です。
行動の考えを深めたり、出来事を振り返ることができるため、改善点を見いだせる強みがあります。
自己分析を繰り返すことは、仕事のミスを減らすために必要な大きなスキルです。
責任感がありひとりで仕事を進められる
コミュ障の人は、ひとりで仕事を進めることが得意な適性があります。
人付き合いが苦手でも、ひとりの環境で仕事に集中できると、高いスキルが発揮できる可能性があるでしょう。
ほかの社員と必要以上にやり取りしなくても、黙々と仕事をこなせることは評価につながります。
コミュ障は仕事の空気に合った対応ができる
ダウナー系コミュ障の場合は人付き合いが苦手な特徴がありますが、相手の感情を読み取る能力が高い傾向です。
相手の顔色をうかがい、周囲の空気を敏感に読むことは仕事ではマイナスになりません。
心境や状況を読み取って行動できることは、重要なスキルです。
客観的に物事を見られる
コミュ障は、客観的に物事を見る力に長けています。
自分は周囲からどう思われているか常に俯瞰して見ることは、物事を客観的にとらえる力があるということです。
自分の感じる主観だけで動くと仕事に悪影響が出るため、コミュ障が持つ客観的に観察するスキルは重要です。
コミュ障が仕事で悩みがちなこと
コミュ障が仕事で悩みがちなことは、周囲から理解されにくいことや、ひとりでストレスを抱えやすいことがあります。
転職活動や仕事に活かすためにも、コミュ障ならではの弱みと解決策を確認してください。
コミュ障は相談できずにストレスを抱えやすい
コミュ障は他者に相談することが苦手なため、仕事の悩みや不安を抱え込んでしまう可能性があります。
ストレスを溜めないためには、運動や趣味などで適度に気持ちをリフレッシュしてください。
体調や精神面に支障をきたすまえに、適切なメンタルケアを行いましょう。
コミュ障は考えを理解されづらい
コミュ障は、職場の人に自分の考えを理解されにくいことがあります。
発言せずに受け身の姿勢でいると「関わりにくい」「何を考えているのかわからない」といったイメージを持たれてしまうでしょう。
相手に不安を抱かれないためには、会話の中で自分についても話すことをおすすめします。
何も発言せずに人の話を聞くだけの人は、職場で不信感を持たれるので改善してください。
コミュ障は仕事で自信を持ちにくい
コミュ障は、仕事に自信を持てない人が多いのではないでしょうか。
自信がないことは表情や態度に表れてしまい、相手に与える印象を暗くします。
仕事中は「失敗しても取り返しがつく」「自分ならできる」といった、前向きな気持ちを持ちましょう。
転職後はすぐに重要な仕事を任される可能性は低いので、必要以上に責任を感じる必要はありません。
コミュ障が仕事で活躍するためにできる4つのこと
コミュ障が仕事で活躍するためにできることには、以下の4つがあります。
- 仕事で情報共有を心がける
- 仕事のエキスパートを目指す
- 自分に自信をもって相手への印象を考えすぎない
- 「会話しなければ」という意識を持たない
それぞれのポイントについて確認しましょう。
1.コミュ障は仕事で情報共有を心がける
仕事をする上で報告、連絡、相談は重要です。
職種に関わらず、情報の共有を心がけてください。
コミュ障は他の社員に話しにくかったり、上司に連絡しにくかったり、コミュニケーションのハードルが高い可能性があります。
しかし、報告、連絡、相談を行わないと、仕事場に大きな迷惑がかかります。
自分の評価に直結するので、コミュ障だからこそ情報共有をマメに行いましょう。
何を伝えたいのかを箇条書きでメモをしておくと、相手に共有しやすいのでおすすめです。
2.コミュ障は仕事のエキスパートを目指そう
コミュ障は、仕事で担当分野のエキスパートを目指しましょう。
仕事を完璧にこなせれば、コミュニケーション能力の不足をカバーできます。
まずは自分が担当する仕事をきちんと行い、ほかの社員からアドバイスを求められるぐらいの実績を出してください。
新しく仕事を覚える人へコツの共有をしたり、業務の改善提案を行うと、仕事の効率化ややりがいにつながります。
3.自分に自信をもって相手への印象を考えすぎない
「この話は気を悪くしないか」「迷惑がかからないか」そんなふうに考えすぎると、仕事を円滑に進めることが難しくなります。
自分がどのように思われるかは、話してみないと分かりません。
少しずつコミュニケーションに自信をつけるために、話しかけることから始めましょう。
相手への印象を考えすぎてしまったり、ネガティブな結果を妄想したりせずに、自分に自信を持って話しかけてください。
4.職場で「会話しなければ」という強い意識を持たない
コミュ障は、職場で「会話しなければ」という意識を必要以上に持つことはやめましょう。
日常の会話に構えてしまうと、相手から話しかけられにくい雰囲気が出ます。
まずは何気ない会話を持ちかけてから、少しずつコミュニケーションを増やすと仕事場で適切な人間関係が作れます。
簡単な挨拶や会話だけでなく、相手が興味のある話題を振ることもいいでしょう。
「おすすめのテレビは？」「どんな本を読んでいますか？」という会話の幅が広がる質問は、相手も楽しく答えられます。
コミュ障は話の聞き手になろう
コミュ障は、聞き役や相談役のスキルを磨きましょう。
あいづちに気を付けたり、話している相手に体を向けるなど、聞き方を工夫してください。
話を聞くだけではなく「自分なら〜」というように、相手の立場に立って自分の考えを伝えることも重要です。
コミュ障は聞き役ながら、意見を求められた時に客観的なアドバイスをすると会話がうまくいきます。
コミュ障は相手に興味を持ち目を見て話そう
コミュ障はかかわりを断つことは避けて、まずは相手に興味を持ちましょう。
会話中は相手の目を見ると「私の話を聞いてくれる人」というイメージが持たれやすいです。
視線を合わせる会話に慣れたら、相手の長所を探して興味を持ってください。
相手に自分と共通する趣味や話題があると、さらに話しやすくなります。
食事や休憩に誘われたら参加してみる
コミュ障は周囲をシャットダウンせずに、食事や休憩に誘われたら参加してみましょう。
他の社員から誘われてすぐ断ると失礼にあたるため、仕事がしにくくなる場合があります。
とくに転職後は外食や休憩への参加を積極的に行い、社員とのコミュニケーションを行なってください。
まずは軽い交流を持って、自分とほかの社員との相性を確認しましょう。
相性が合わない場合でもいきなりシャットダウンはせずに、少しずつ距離をとるといった工夫をしてください。
コミュ障の仕事への疑問を解説【Q&A】
コミュ障の仕事への疑問を解説します。
Q&A形式でまとめたので、転職や仕事で迷っているコミュ障の人は確認しましょう。
Q.重度のコミュ障でも仕事に就けますか？
義務教育の段階で学校に通えていないニートや引きこもりは、まずは働きやすい環境の仕事を探しましょう。
行政のサポートや転職・就職エージェントを利用するのも一つの手です。
うまく話せなかったとしても熱意や意欲、自分のスキルを伝えることで、仕事に結びつく可能性はあります。
Q.コミュ障を改善する方法はありますか？
コミュ障を改善する方法は、大きく分けると以下の3つがあります。
・会話を意識しすぎない
・相手の目を見て会話する
・ネガティブな妄想はしない
話しかけることが苦手な場合は、聞き手にまわるといった工夫をしてください。
Q.コミュ障の女性におすすめの仕事はありますか？
コミュ障の女性におすすめの仕事は、人との関わりが少ない業務です。
データ入力や事務職、テレフォンオペレーターなど、一人で進められる仕事がおすすめです。
女性社会になじめない人は在宅で仕事をしたり、同年代の女性が少ない仕事を選んだり、働きやすい環境を探すことが重要です。
Q.コミュ障は職場に迷惑がかかりますか？
コミュ障に限らず、報連相や共有ができていないと仕事に悪影響が出ます。
しかしコミュニケーションが取れないからと言って転職をしても、原因を解決しなければ同じことの繰り返しでしょう。
コミュ障で職場に迷惑がかかることが不安な人は、自分の改善をすると仕事がしやすくなる可能性があります。
迷惑をかけないためにどんな事をすればいいのか、コミュニケーションの問題を洗い出しましょう。
コミュ障の仕事はコミュニケーション能力が求められないものがおすすめ
コミュ障の仕事は、高いコミュニケーション能力が求められないものがおすすめです。
自分の力でコツコツと進められる仕事に就くためには、それなりのスキルが必要なので技術を身につけましょう。
職場では人と接することを重要視せずに「仕事をしに来ているだけ」と割り切る姿勢も大切です。
