金融業界からの転職って難易度が高い？転職を成功させるコツやおすすめの転職先を紹介

金融業界の業績不振やワークライフバランスの取りづらさから、転職を考える人が増えています。

一昔前は人気の就職先でしたが、昨今の働き方改革など影響はこのような影響も与えているのです。

ただ金融業界での経験は、転職に有利に働くことが多く異業種転職でも十分キャリアアップを目指せます。

そこでこの記事では、金融業界から転職の難易度や転職を成功させるコツなどを解説します。

金融業界からの転職でよくある転職理由

金融業界と言えば、就職先として人気のイメージがありますが、最近は転職を目指す人が増えているといわれています。

なぜ金融業界から転職したいと考える人が増えているのか、それはワークライフバランスがとりにくい、キャリアプランは形成しにくいなどの理由が関係しています。

ここでは、まず金融業界でよくある転職理由を紹介します。

休日出勤がありプライベートの時間がとりづらい

銀行などで働く人は、店舗が全国にあると全国転勤があるだけでなく、平日の飲み会・休日ゴルフなど付き合いが多い傾向にあります。

また海外転勤になると、労働基準が現地のものになるので残業や休日出勤が多く、プライベートな時間を持てなくなってしまいます。

その結果ワークライフバランスが取れず、転職を目指す人がたくさんいるのです。

ノルマが大きい

金融業界では、銀行などで金融商品・融資にノルマがあります。

支店単位と個人それぞれノルマがあり、自分や上司の出世にも大きく影響するため、ノルマ達成を必死で目指して働いています。

自分のペースで働きたくても、設定されているノルマを達成しなければ行けないため、先ほどのように休日出勤や残業などが日常的になってしまい、プレッシャーから体調を崩してしまうという人も少なくありません。

このような理由でも、転職をする人がたくさんいます。

休日も資格取得の勉強が必要になる

ノルマ達成や出世のためには、資格取得が必須となるため、休日は資格取得のための勉強が必要になります。

せっかくの休日も、業務に必要な勉強をしなければいけないとなると、休まる時間が無くなってしまいます。

自分のための勉強だと分かっていても、休日まで時間を取られてしまうとマイナスな気持ちになってしまい、転職を目指すのです。

昇格が年功序列で未来が見えない

金融業界のキャリア体系は年功序列制度が根強く、仕事ができても思うように出世ができないというのも理由の一つとなっています。

最近は実力主義の会社も増えており、そのような企業では自分の頑張りが評価や出世に繋がるため、若くても実力があれば役職が付くこともあります。

しかし金融業界では年功序列なので、未来のキャリアが見えなくなってしまうのです。

もっとキャリアアップしたいという気持ちから、転職を目指す人もいます。

金融業界以外でのキャリアを積みたい

金融業界で働いていると、キャリアプランが見えなくなってしまうことから、金融業界以外でキャリアを積みたいという希望から、転職する人もいます。

金融業界で働くうちに異業種への興味が湧き、キャリアを積みたいと前向きな気持ちを持って転職を目指すのです。

金融業界から別の業界へ転職する人の中には、このような理由を持っている人もたくさんいます。

金融業界からの転職は難易度が高い？

金融業界から転職する理由について解説しましたが、実際異業種への転職難易度は高いものなのか気になるという人もいるのではないでしょうか。

結論から言うと、金融業界からの転職難易度はそこまで高くありません。

金融業界はお金や経済など専門的な知識が必要になるため、他業種では活かせないと考える人もいるでしょう。

しかしビジネススキルが高いことや数字に強いこと、営業経験もあることなどから、さまざまな職種でスキルを活かせるのです。

転職は比較的楽に進むことが多い

金融業界で働く人は、基本的なビジネススキルだけでなく、営業としての折衝能力や数字管理能力など、さまざまなスキルが求められます。

そのため金融業界で働いていたという経歴は、転職活動においてかなり有利に働き評価が上がります。

このような理由からも、金融業界からの転職は比較的楽に進むことが多いようです。

年齢が上がる転職しづらくなる

ビジネスマンとしてのスキルが評価されやすく、転職がスムーズと言われる金融業界からの転職ですが、年齢が上がると転職がしづらいのも事実です。

これは金融業界が専門的であるが故に、年齢が上がると業界に染まっており柔軟性のない人、扱いにくい人という印象を持たれてしまう様です。

金融業界から転職を目指すのであれば、新卒から一通り経験を積みながらも、柔軟性のある3年～5年目あたりの需要が一番高く、良いといわれています。

ただ年齢が上がっても、マネジメントスキルや数字に強いことをうまくアピールできれば、良い転職ができる可能性もあります。

営業スキルを活かして転職先が見つけやすくなる

金融業界では営業としての折衝経験・スキルなどが求められるため、そのスキルを活かせて転職先を見つけやすいのも、難易度がそこまで高くないといわれる理由です。

営業はどの業界でも必要不可欠で、募集もたくさんされています。

そこで金融業界での経験をアピールすれば、基本的なビジネススキルをもっているため、即戦力として採用してもらいやすいのです。

異業種からの金融業界転職は難易度が高い

金融業界から異業種への転職難易度は、そこまで高くないと解説しましたが、反対に異業種から金融業界への転職難易度は高くなっています。

先ほども解説しましたが、金融業界はお金や株式・経済など様々な専門的な知識が必要となるため、誰でも簡単に目指せるわけではありません。

また中途採用の枠も少なく、例え転職できても営業職としての勤務がほとんどとなることを理解しておく必要があります。

中途採用の枠が少ないことが多い

金融業界では中途採用が行われることもありますが、その枠は限られており未経験では採用されるのは難しいでしょう。

中途採用の枠があっても、そこに金融業界での経験が豊富な人が来てしまうと、未経験者が採用されるのは難しくなってしまいます。

このような理由からも、異業種から金融業界への転職は難しいといえるのです。

営業職としての勤務がほとんど

金融業界への転職では、営業職としての勤務となります。

営業職の勤務となると、きついノルマがあり休日出勤や残業必須となるかもしれません。

場合によっては、思い描いていたキャリアアップができないことも考えられます。

さらに専門的な知識がないと営業もできないため、異業種からの金融業界への転職は難しいのです。

金融業界での転職活動を成功させるポイント

金融業界から異業種への転職難易度は、そこまで高くありません。

しかし転職活動が必ずしも成功するとは限りません。

金融業から転職して「よかった！」と思えるようなものにするためには、成功させるためのポイントを押さえておくことが大切です。

そこでここでは、金融業界からの転職で転職活動を成功させるポイントを紹介します。

在職中に転職活動をする

金融業界からの転職は有利で、比較的有利に進みますが、それでもすぐに理想の転職先が見つかるとは限らないため、在職しながら転職活動をしてください。

退職してから始めたほうが、転職活動に集中できると考える人もいます。

しかし退職してしまった状態で転職先が決まらないと、収入面の焦りから転職先を決めることが優先されてしまいます。

そうなると条件がぶれてしまい結果的に後悔に繋がる可能性もあるでしょう。

そうならないようにするためにも、在職して安定した収入を得ながら、納得のいく転職先を見つけられるようにするのが、良い転職に繋がるのです。

現在の職種で得た経験を言語化する

現在の職種で得た経験を言語化して、的確に相手に伝わるように言語化しておくことも大切です。

転職では、自分のしてきた経験を相手に伝え、スキルを活かしてどのように働けるのかをイメージしてもらえるかどうかで、転職歳効率が変わります。

そこで相手に伝わりやすくするためにも、言語化しておくことが必要なのです。

自分がどのような経験をして、そこから得たスキルなどをきちんと相手に伝えられるように、転職活動の前に言語化しておきましょう。

若いうちに転職活動をすすめる

金融業界からの転職は、年齢が上がるとともに難しくなるということと、その理由について解説しました。

金融業界で長く働いていると、その専門性の高さから柔軟性がなくなり、馴染みづらさを懸念されます。

そのため若いうちに転職活動を進めるようにしてください。

目安としては、3年～5年の20代のうちのほうがより成功率が上がります。

社会人としてのスキルを身に着けた状態で、柔軟性もあるうちに、転職活動を始めてください。

金融業界からの転職でおすすめな転職先

金融業界で働いていた経験は、ビジネススキルや営業による折衝経験・コミュニケーションスキルなど、さまざまなスキルや能力が身につきます。

このようなスキルは、いろいろな職種で活かせるスキルで、金融業界からの転職はスムーズです。

ただ中でも、より金融業界での経験を活かせる業界へ転職を目指すと、成功率は上がるでしょう。

そこでここでは、金融業界からの転職でおすすめの転職先を紹介します。

IT業界の営業

IT業界の中でも、営業への転職がおすすめです。

IT業界の営業は、顧客の課題解決に向けてシステムやサービスを提案するのが仕事です。

金融業界で取り扱う商品とは違いますが、営業や折衝経験・数字管理能力は十分活かせます。

また営業経験があるため、営業がどのようなものなのかは理解しており、スムーズに業務に入れるでしょう。

不動産業界の営業

同じ営業でも不動産業界では、家や土地などの不動産売買を個人や法人相手に行います。

基本的な営業スキルが活かせるだけでなく、金融業界よりもインセンティブが大きく成績が残せれば大幅な収入アップも目指せるメリットがあります。

また不動産業界でもノルマはありますが、金融業界でもノルマ経験があればそこまで抵抗なく業務に慣れていけるでしょう。

コンサル

コンサルは、経営・小売り・ITなどさまざまな業界があります。

金融業界で働いた経験のある人は、お金や経営・株式などの知識が豊富なため、その知識を活かしてコンサル業にチャレンジするのも良いでしょう。

金融業界からの転職なら転職の計画をしっかりと立てよう

金融業界からの転職難易度や成功させるためのコツなどを解説しました。

金融業界からの転職は、比較的スムーズなことが多いようですが、必ずしも簡単に決まるというわけではありません。

金融業界からの転職を考え始めたら、自分の希望に近い転職ができるように、まずはしっかりと計画を立てることから始めてください。