建設現場で作業する職人さんたちに対して、指示を出したり管理したりするのが現場監督です。
建設業界で働く人の中には、現場監督を目指して働いている人も多いのではないでしょうか。
しかし管理する立場である現場監督になるためには、何か資格が必須なのではないか？と思っている人もいるでしょう。
そこでこの記事は、現場監督になるために資格が必要なのか、スキルアップに使える資格などを紹介します。
目次
現場監督になるには資格が必須ではない
結論から言うと、現場監督になるために必要な資格はありません。
そのため資格がない人でも現場監督になろうと思えばなれます。
資格がなくても現場監督として採用している建設会社も多くあり、ある程度建設現場で経験を積んだのち、現場監督になる人もたくさんいます。
現場監督になるために資格が必須なわけではありませんが、持っておくと有利になることもあります。
そこでここでは現場監督になるための資格取得について解説します。
現場監督になるうえで資格は必須条件ではない
現場監督になるうえで資格は必須条件ではありません。
人の上に立ち管理する仕事をするため、何かしら資格がないと、現場監督になれないと思っている人もいるでしょう。
しかしそう言うわけではなく、現場監督になるために資格は必須条件ではないため、特に資格がなくても現場監督として採用する建設が会社も数多くあります。
ただし現場に資格取得者を配置する必要がある
現場監督になるために必須の資格はありませんが、建設現場には資格取得者を配置しなければいけないという決まりがあります。
すべての工事現場に設置しなければいけないのが主任技術者で、特定建設業許可で必ず居なければいけないが監理技術者です。
2つの資格を取得するためには、施工管理技士の資格が必須となり、キャリアアップを目指すうえでは資格取得は必須となります。
資格を持っておくと有利
資格を持っておくと、今後のキャリアの幅が広がり年収アップにも繋がります。
このことからも、資格がなくても仕事には就けますが、資格を持っておくことでプラスに働くことはいくつもあることがわかります。
現場監督を目指す人が取っておくといい資格
現場監督に資格取得は必須ではありませんが、取っておくことでキャリアアップや年収アップに繋がるなど、メリットも大きいと解説しました。
そこでここでは、現場監督を目指す人が取っておくとよい資格について解説します。
何を取ればよいかわからず悩んでいたという人は、ぜひ参考にしてください。
電気工事施工管理技士
電気公費施工管理技士は、電気に関するさまざまな工事の現場で管理するための技術者の資格です。
電気に関する工事とは、照明設備・受変電設備をはじめ送電線・信号設備といったようなものを指します。
電気工事施工管理技士は、施工管理に関する国家資格の一つで、建設物の工事の際に「電気工事における施工計画の作成」「工事の工程・安全・品質などの管理」「電気工事の監督業」を行うための資格となっています。資格には1級2級があり、違いは従事できる規模です。
建築施工管理技士
建築施工管理技士は、ビルや商業施設・一般住宅などの建設現場で現場管理を行うための技術者資格です。
こちらも施工管理技士のうちの一つで、国家試験となります。
建設現場において現場監督として活躍するための資格となっていることから、どの工事現場でも必要不可欠な資格とされています。
1級と2級がありますが、こちらも違いは扱える規模の大きさとなっています。
建設機械施工技士
建設機械施工技士は、建設現場では欠かせない建設機械に関する指導や管理を行うための資格です。
たくさんの重機が使われる建設現場では、安全に配慮した工事をするために、工程管理や品質管理・施工管理が欠かせません。
より安全に工程通りに工事が進むように、建設機械施工技士が適切な指導や管理して安全性を高めているのです。
資格には1級と2級がありますが、その違いは取得後の権限となっています。
電気通信工事施工管理技士
電気通信工事施工管理技士は、電話やインターネットなどの情報通信設備に関する電気通信工事を、管理するための技術資格です。
この資格は2019年より新設された新しい資格で、取得すると「専任技術者」「監理技術者」「主任技術者」として働けるようになります。
今後もインターネット回線の需要が増えていくことからも、取得しておくと業務の幅が広がります。
造園施工管理技士
造園施工管理技士、公共施設やマンションなどの公園や屋上の緑化事業や造園事業の際に、管理するための資格です。
最近は都市部の緑地化計画も盛んに行われており、需要の高まる資格の一つと言われています。
この資格を取得することで、造園に関する現場で管理者として施工管理はもちろん、現場管理もできるようになり、さまざまな建設現場に関われるようになります。
管工事施工管理技士
ビルや商業施設・一般住宅などの建設現場では、冷暖房や空調設備・ガス管などさまざま管工事が行われます。
その際に施工管理や現場管理するための資格が、管工事施工管理技士です。
どのような建物であっても管工事は必要となるため、常に需要の高い資格となっています。
こちらももちろん国家資格の一つで、1級2級があります。
幅広い現場で活躍したいという人は、このような資格を取得しておくとキャリアアップに繋がります。
土木施工管理技士
土木施工管理技士は、公共工事の多い土木工事において管理するための国家資格です。
生活を支えるインフラ整備の現場で、進捗状況や工程管理を確認しながらいろいろな人に指示を出すことになります。
トンネルや河川堤防・護岸工事・道路工事など、たくさんのインフラ整備の必要があるため、今後もこの資格を活かして働く現場は増えていくと予想されています。
現場監督で活用できる資格を取るには
現場監督に必須資格はありませんが、持っておくと仕事の幅が広がりキャリアアップや年収アップに繋がります。
そこで上で紹介したような資格を取得し、今後のキャリアに活かしてほしいと思います。
ただ働きながら資格取得しようと思うと、簡単なことではありません。
そこで効率良く取得するためのコツを紹介します。
これから資格取得を目指す人は、効率良く合格できるようにどうしたらよいかを考えて行動することが大切です。
独学で取るならスケジュール管理が必要
スクールなどに通わずに独学で合格を目指すのであれば、スケジュール管理が非常に重要です。
この日までにここまで勉強しておく、この日はこの勉強をするなど、細かくスケジュールを立てて管理しなければ効率よく勉強が進められます。
また到達率も管理すると、理解度や苦手分野が把握しやすくなりおすすめです。
タスク管理できるアプリなどを利用しながら、最短で合格できるように短期目標を立てながら勉強を進めてみてください。
過去問を何度も解いてみる
勉強には過去問を利用して、何度も問題を解き傾向を掴むことも大切です。
何度も過去問を解くことで、試験に出やすい問題の傾向が掴みやすくなるだけでなく、テキストだけではわからない苦手分野の把握にも繋がります。
試験に慣れる意味でも過去問をたくさん解いて試験に備えましょう。
既に取得している人に相談してみる
効率よく勉強を進めたいと思っても、仕事との両立に苦戦して思うように勉強が進まないなど、悩むこともあるかもしれません。
そんなときは、すでに資格を取得している人にどうやって両立したのか、効率良い勉強方法などを相談するのがおすすめです。
同じような条件で取得した人なら、悩みに共感してくれ的確なアドバイスをくれることもあります。
そこで悩みを相談し、どうやって乗り越えて合格したのかを聞くと、仲間の用で安心して気持ちを切り替えてまた勉強に励めるようになるでしょう。
現場監督になって資格を取得するメリット
現場監督には資格は必須ではありませんが、取得するとメリットと感じることもあります。
仕事と両立しながらの資格取得は簡単ではありませんが、メリットを知っておくと勉強のモチベーションになり、合格がグッと近づきます。
そこでここでは、現場監督になって資格を取得するメリットを解説します。
できる業務の幅が広がる
現場監督に必須資格はありませんが、資格を取得することでできる業の幅が広がるというメリットがあります。
無資格ではできない業務もありますが、資格取得することで関われる工事や業務が広がり、キャリアアップにもなります。
これからも建設業界で活躍したい、こんな現場で働きたいという希望がある場合は、それに必要資格を取りスキルアップして行くとよいでしょう。
手当が受けられるので給与が高くなる
さらに資格取得するメリットは、資格手当があり給与が上がることです。
資格なしでは現場監督としての給与のみとなりますが、資格取得するとそれに対する手当が支給され給料アップします。
さらにできる業務幅が広がることで昇進して、年収アップも目指せるなども資格取得のメリットとなっています。
現場監督になるには資格を取得したほうが有利
現場監督になるために資格取得は必須なのかについて解説しました。
現場監督になるのに必須資格はなく、現場で働いて現場監督になる人もたくさんいます。
ただ現場監督としてさらに活躍の場を広げたい、キャリアアップして年収を上げたいなどの希望があれば、資格を取得するのがおすすめです。
仕事と勉強の両立は簡単ではありませんが、効率よく学べる方法を見つけて今後のために資格取得を目指してください。
