飲食やアパレル・レジャー施設などで、サービスや商品の販売や提供するのが、サービス業です。
我々の生活に欠かせない存在ですが、クレーム対応の大変さや給料が上がらないなどの理由から、転職したいと考えている人は少なくありません。
サービス業から異業種へ転職するのであれば、スキルを活かせる転職先がおすすめです。
ただスキルに不安がある人もいるでしょう。
そこでここでは、サービス業から転職したい理由や、アピールできるスキル・おすすめの転職先などを解説します。
目次
サービス業を転職したいと思う6つの理由
サービス業は離職率の高い職種と言われています。
サービス業は、お客様から直接感謝の言葉をもらえるだけでなく、自分が売上で会社に貢献している実感がしやすく、やりがいも大きい仕事です。
ではなぜ離職率が高いのか、それには6つの理由が考えられます。
そこでここでは、サービス業から転職したいと思うのか、その6つの理由を解説します。
お客さんからのクレーム対応が大変
サービス業は、直接お客さんと接して商品やサービスを販売・提供する仕事です。
直接やり取りする中で、「ありがとう」など感謝の言葉をもらえるだけでなく、自社の商品やサービスの販売で売上に貢献していると実感しやすいので、やりがいも大きい仕事です。
しかし感謝の言葉ばかりではなく、クレームをもらうことは少なくありません。
しかも正当なものではなく、理不尽ともとれるクレームもあります。
このようなことが毎日あると、精神的に疲れてしまい人とあまり関わらない仕事に転職したいと思う人もいるのです。
スキルが身についている感覚が少ない
サービス業で働いていると、スキルが身についている感覚が少なく、このままではキャリアアップできないのでは？という不安な気持ちから、転職を目指す人もいます。
普段からお客さんを対面し、商品を売ることばかりで特別なスキルは必要ありません。
このような業務がルーティンワーク化してしまうと、続けていてもスキルは身につかないことに不安を感じてしまい、もっと手に職を付けたいと転職を考えるようです。
給与が上がりづらい
離職率が高い原因として、給料が上がりづらいというもの大きいようです。
平均年収も他の職種と比べると低く、業務内容と待遇面のバランスが悪いと働くモチベーションも下がってしまいます。
長く続けていても、同年代の年収と比較すると頑張っている理由を見失ってしまうのです。
激務のわりに給料が上がらないとなると、転職を考えるのも理解できます。
休みが土日に取れない
サービス業にとって土日祝日は、人手の多い稼ぎ時のため、土日に休みが取るのが難しいのも転職を検討する理由です。
土日祝日に自分が行きたいイベント等があっても、仕事があればそちらを優先せざるを得ないため、プライベートな趣味を楽しむことを諦めなければいけません。
また周りの友人や家族と休みが合わず、なかなか会えないなどの不満も出てきます。
他の人が休みのときに休みが取れないことで、土日休みの仕事でワークライフバランスを取りたいと考える人もいるようです。
体力的にきつい
サービス業は、長時間経って仕事をすることも多く、腰痛を発症してしまい体力面できつさを感じて転職を検討する人もいます。
また接客だけでなく納品作業等もあれば、重い荷物を持たなければいけないなど、力仕事もありさらに身体への負担は大きくなります。
このような理由から、若いときはいいけど年齢を重ねると続けられないと考えて、早いうちに転職を目指す人もいるのです。
店の状況によっては残業もある
勤める店舗が忙しい・慢性的な人手不足など、店の状況によっては残業が発生してしまい長時間労働が慢性化していることも、転職理由の一つです。
残業が日常的だとプライベートな時間が取れなくなってしまい、仕事をする理由を見失ってしまう人もいます。
趣味や自分が楽しいと思えることでリフレッシュして、また仕事頑張ろうとする時間も取れず、心身共に疲弊して転職を検討する様です。
サービス業からの転職でアピールできるスキル
サービス業でしか働いた経験がないと、スキルが身についている気がせず、転職活動でアピールできることがないと不安も少なくありません。
転職活動において、自分のスキルや経歴を言語化して相手に伝えることは、転職成功に繋がります。
しかしサービス業でアピールできるスキルを見つけられず、困ることもあるでしょう。
そこでここでは、サービス業からの転職活動でアピールできるように、そのスキルを紹介します。
コミュニケーション力
サービス業は、基本的にお客さんを相手に商品やサービスを販売・提供するのが仕事です。
そのため必然的にコミュニケーションスキルが身につきます。
コミュニケーションスキルは、円滑に業務進めるためにどの仕事でも必ず必要なスキルです。
相手に不快感を与えずに話を引き出せる、良い雰囲気を作れるなど、やろうと思ってもできないこともたくさんあります。
サービス業では、日常的にたくさんの人とコミュニケーションを取る必要があるため、そのスキルをアピールして入社後も円滑なコミュニケーションが取れることをイメージしてもらいましょう。
体力
サービス業は激務といわれており、それを続けていると体力がついてきます。
体力なんて何のスキルアピールにならないと思っている人もいますが、転職活動において体力のない人よりもある人のほうが好感度は高いでしょう。
体力がないとすぐに体調を崩してしまい、欠勤が多いなどのネガティブなイメージもあります。
さらに体力が必要な仕事もたくさんあり、体力があることで採用に繋がる可能性も少なくありません。
このようなスキルも、十分アピール材料の一つになることを覚えておきましょう。
精神力
きついクレーム対応や長時間労働などを通して培った、精神力もアピールポイントの一つです。
きつい仕事でもやり続けることで、何かを成し遂げる精神力が身につき、それは次の仕事でも役に立ちます。
どんな仕事でも強い精神力がないと、壁にぶつかったときに投げ出してしまい続きません。
しかしサービス業でツラいこともたくさん経験していると、自分でも気づかないうちに精神力が鍛えられて、転職後に困難があってもきちんと向き合える人とイメージしてもらいやすくなります。
このような精神力は業務直接的に関係ないと思われがちですが、どのような仕事にも必要なスキルの一つと言えるのです。
在庫管理などの事務的能力
実用的なスキルとして、在庫管理など事務的能力もアピールできます。
サービス業と言っても、ただ接客しているだけではなく、在庫管理や売上管理などPCを使う事務的作業もたくさんあります。
最初は慣れなくても、業務をこなしていくうちにWordやExcelといったような、基本的なオフィスソフトは使えるようになっているものです。
基本的に多くの仕事でPCスキルが求められますが、事務的能力をうまくアピールできれば、事務職などへの転職も目指せるでしょう。
サービス業からの転職を成功させるポイント
サービス業からの転職でアピールできるスキルについて解説しましたが、スキルだけうまくアピールできても、それ以外のコツを知らないと転職が失敗に終わってしまうかもしれません。
そこでここでは、転職を成功させるために知っておくべきコツについて解説します。
完全未経験なら20代のうちに転職する
サービス業から完全未経験で異業種へ転職するのであれば、20代のうちに転職活動するのがおすすめです。
一般的にも、転職は若いうちのほうが有利とされています。
完全未経験であれば、採用する企業からすると、柔軟性があり業務に馴染みやすい20代を採用して長く働いてほしいと考えるのが普通です。
さらに30代に以上になると、完全未経験者は採用されにくく、同じ年齢ならノウハウを持つ即戦力が欲しいと考えるからです。
このような理由からも、完全未経験の職種へ転職を希望する場合は、20代のうちに済ませておくようにするのがマストなのです。
働きながらの転職活動を心がける
現職が激務だと、退職して落ち着いた状況で転職活動をしたいと思う人もいるかもしれません。
しかし退職してしまうと、収入面で不安があり焦りから「転職できればどこでも良い」という気持ちになってブラック企業にあってしまうリスクが高まります。
退職してもすぐに決まるというわけではなく、長いと3か月以上転職までにかかったという人もいました。
このようなことからも、働きながら収入面を安定させて、落ち着いた状況で転職活動を進めるようにしましょう。
サービス業自体を転職時にこきおろさない
サービス業はアルバイトやパートの人も多く、誰にでもできる仕事とイメージされてしまいがちです。
そのため転職活動で、サービス業で働いていたことをこき下ろしてしまう人もいるかもしれません。
しかしそれは絶対に辞めましょう。
転職活動において、前職のネガティブな話をしてしまうと、相手からの印象が悪くなってしまい、採用に繋がりにくくなってしまいます。
決してサービス業を卑屈に捉えることなく、そこで培ったスキルをアピールできるように、前向きな気持ちで転職活動をしてください。
サービス業からの転職でおすすめな転職先
実際にサービス業から転職したいと思っていても、どのような職種に転職すればよいか悩んでしまうという人もいるのではないでしょうか。
選択肢を知らないと、結局サービス業に戻ってしまい「何のための転職だったのか？」と後悔に繋がってしまうかもしれません。
そこで選択肢を知っておくためにも、ここではサービス業からのおすすめの転職先を紹介します。
営業
営業は、商品やサービスを個人や法人に販売・提案する仕事です。
営業にもたくさんの種類がありますが、未経験OKとしている求人も多く、インセンティブがあるような営業では収入アップも目指せます。
サービス業と似ている部分も多く、コミュニケーション能力はもちろん、顧客の困りごとや問題点を聞くための傾聴力、商品やサービスのプレゼン力などが活かせます。
サービス業で培ったさまざまなスキルを活かせ、未経験採用も接客的なため、サービス業からの転職先としておすすめです。
エンジニア
エンジニアは、今もこれからも需要が高まるといわれる職種です。
エンジニアの仕事は、システムの構築や運用保守などを行う仕事で、専門的な知識が必要となります。
ただ最近は未経験者の採用を行う企業も増えており、教育制度も充実したものとなっています。
さらにスキルや技術を身に着けることで、キャリアアップや独立などの道も選べるなど、選択肢が多いのもおすすめの理由となっています。
観光施設の職員
サービス業の一つではありますが、観光施設の職員という転職先もおすすめです。
ホテルやテーマパーク、観光案内所などの転職先がありますが、サービス業で身に着けた礼儀やマナー、言葉遣い・ホスピタリティーなどが活かせる仕事です。
休日は忙しくなりますが、観光に来た人を楽しませるため、感謝の言葉も多くやりがいのある仕事の一つです。
サービス業からの転職ならコミュニケーションスキルを活かして働けるところを探そう
サービス業からの転職について解説しました。
サービス業ではスキルが身につかない、給料が上がりづらいなど、不安から転職を目指す人がたくさんいます。
その状況を打開するために、転職するのは決して悪いことではありません。
少しでも良い転職先に出会うために、サービス業で培ったスキルを活かせ、活躍できる転職先を探してみてください。
