ハードウェアエンジニアは、パソコンなどで使用する電子回路や半導体を設計・開発する仕事です。
ソフトウェアエンジニアと対比の存在になる仕事で、目に見えるものを設計・開発します。
そんなハードウェアエンジニアへの転職を考えている方は多いのではないでしょうか。
この記事では、ハードウェアエンジニアへの転職を考えている方に向けて、必要となるスキルや転職するコツなどについて詳しく解説します。
ハードウェアエンジニアへの転職を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。
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目次
ハードウェアエンジニアになるには？
IT技術の発展やIot市場の拡大に伴い、需要が高くなっているハードウェアエンジニアになるには、専門的な知識・スキルを身につける必要があります。
そのため、大学や専門学校で「電気工学」について学んだ人がハードウェアエンジニアになるのが一般的です。
実際にハードウェアエンジニアとして働いている方は、大学や専門学校で電気工学を専攻していた傾向があります。
「電気工学を専攻していないとハードウェアエンジニアになれないの？」と不安になった方が多いと思いますが、未経験の状態でも転職可能です。
電気工学系を学んでいても、専攻によっては実務に活かせないこともあるためです。
ただし、大学や専門学校で電気工学を学ばずに、全くの未経験の状態でハードウェアエンジニアになるのは難しいです。
少なくとも現場で使うスキルや職務内容に関する知識がないと、採用される可能性を上げづらくなってしまいます。
従来の転職よりも難易度が高いことは、理解しておくことが大切です。
ハードウェアエンジニアに必要なスキル
社会人からハードウェアエンジニアになるには、求められるスキルを身につける必要があります。
ハードウェアエンジニアにおいて必要となるスキルをいくつかご紹介するので、下記から参考にしてみてください。
電子回路や半導体を設計するスキル
ハードウェアエンジニアでは、パソコン・テレビなどで使用する電子回路や半導体を設計します。
そのため電子回路や半導体を設計できるスキルを身につける必要があります。
基本的に中途採用では即戦力での活躍が求められるため、設計できるスキルは身につけておくことが大切です。
ただし、大学や専門学校で電気工学を学ばずに設計できるほどのスキルを身につけることはかなり難しいです。
未経験の状態では設計できるほどのスキルがなくても内定をもらうことができるため、電子回路や半導体の設計に関する知識を身につけることをおすすめします。
知識だけでも身につけておくと、短期間で電子回路や半導体の設計ができるようになります。
コミュニケーション能力
ハードウェアエンジニアは「黙々と作業する仕事」と思われがちなのですが、依頼を受けたクライアントに設計した電子機器の説明をすることがあります。
それほど知識のないクライアントに説明することが多いので、コミュニケーション能力が必要です。
ハードウェアエンジニアでは良好な人間関係を築くコミュニケーション能力よりも、無知な人にわかりやすく伝えられるコミュニケーション能力が求められます。
このスキルは日常生活で身につけることができるので、今の仕事や家族との会話の中で意識してみることをおすすめします。
ソフトウェアに関する知識
ハードウェアを動かすには「ソフトウェア」が欠かせません。
ソフトウェアとは、ハードウェアを動かすプログラムの総称で、内部のシステムやソフトを指します。
依頼を受けたクライアントに電子機器の説明をよりわかりやすくするためには、ソフトウェアの知識が必要となります。
電気機器の説明だけよりも、「このハードウェアが〇〇なシステムによって、△△のように動きます」と伝えられると、あまり知識のない人にも伝わりやすいです。
また、電子回路や半導体を設計するうえでも、ソフトウェアに関する知識は身につけておくべきです。ただし、ソフトウェアに関する深い知識は必要ないので、注意してください。
継続的に学び続けられる力
大学や専門学校で電気工学を学んでいない場合は、会社に貢献できるほどのハードウェアエンジニアになるまで時間がかかります。
人によっては数年の時間を必要とする可能性があり、未経験からハードウェアエンジニアになるには継続的に学び続けられる力が必要です。
継続的に学び続けることができなければ、会社に貢献できるほどのハードウェアエンジニアになれる可能性は低くなります。
最悪の場合、ハードウェアエンジニア以外の部署に異動させられる可能性も考えられるため、転職後でも継続的に学ぶことを忘れないようにしてください。
論理的に考えられる力
ハードウェアエンジニアは求められる機能・性能に応じて、全体像から詳細まで設計を組み上げるため、論理的に考えられる力が必要です。
論理的に考えられる力がなければ、設計を組み上げるまで時間がかかることになってしまいます。
論理的に考えられる力を鍛える方法は下記の通りです。
- 全ての事柄に疑問を持つ
- 曖昧な言葉を使わない
- 分類する
- 結論から話す
- 本質的な問いを考える など
論理的に考える力は数値化できないので身につけることが難しいですが、ハードウェアエンジニアになるには必要となるスキルです。
ハードウェアエンジニアの転職に向いている人の特徴
ハードウェアエンジニアの仕事内容に興味を持った方の中には、「本当に自分がハードウェアエンジニアに向いているのか」気になりますよね。
そこで以下ではハードウェアエンジニアに向いている人の特徴を紹介していきます。
人とのコミュニケーションが取れる
ハードウェアエンジニアでは経験やスキルは勿論のこと、業務を円滑に進めていくために積極的に周囲とコミュニケーションをとれる人が向いています。
ひとつの商品を開発するのには、複数メンバーで構成されているチーム単位で仕事を行います。
一人ですべての工程を担当するわけではありませんので、円滑に仕事を進めていくためにも周囲とのコミュニケーションをしっかりと取っていく必要があるのです。
単に話すのが好きというわけではなく、相手が何を話したいのか伝えたいことを踏まえたうえで、言葉のキャッチボールができることが求められます。
英語がある程度わかる
ハードウェアエンジニアでは図面で英語を用いることもありますし、勤め先によっては海外とやりとりをすることもあるかもしれません。
英語がある程度わかる人であれば、一から学び始めても技術の習得が速い可能性があります。
エンジニアの業界で使用されている英単語を学んでみて、ある程度理解できるようであれば、上手くやっていける可能性があります。
なにかを作るのが好き
ハードウェアエンジニアではものづくりに携わる職業ですから、何かしらを作ることに興味がある人に適性があるといえるでしょう。
子どものころに自由研究で一から自分で何かを制作した経験のあるひとや、モノづくりに関する書籍に興味のある方にとっては天職である可能性が高いです。
図画工作や理科が好きだった記憶のある方は、適性があるかもしれません。
ハードウェアエンジニアに転職するコツ
上記でお伝えした通り、大学や専門学校で学ばずにハードウェアエンジニアになることは難しいです。
そのような状況でハードウェアエンジニアになるには、いくつか抑えておきたいコツがあります。
ハードウェアエンジニアに転職するうえで抑えておきたいコツをご紹介します。
何か電子機器を作ってみる
大学や専門学校で学んでいない場合は、転職活動を始める前に何か電子機器を作ってみることが大切です。
自作の電子機器でも作ったことがある人と作ったことのない人では、採用担当者に与える印象が大きく変わります。
特に、転職したいハードウェアエンジニアと関連している電子機器を作っていた場合には、好印象を得られる可能性が高いです。
自分で電子機器を作っただけでは「ハードウェアエンジニア経験者」として扱われませんが、まずは何か作ってみることをおすすめします。
ハードウェアエンジニアに関する資格を取得する
ハードウェアエンジニアに資格は必要ありませんが、未経験で転職する場合は資格を取得すべきです。
ハードウェアエンジニアに関する資格を取得することで、一定以上の知識・スキルが身についていることを証明できます。
ハードウェアエンジニアにおすすめの資格は下記の通りです。
- ディジタル技術検定
- 品質管理検定
- 半導体技術者検定
- CAD利用技術者試験 など
また、資格を取得することで転職意欲の高さをアピールできます。
企業側としてはやる気のある人材を採用したいと考えるため、転職意欲の高さをアピールすることは内定率が上がることにつながります。
独学でも取得できる資格がほとんどなので、社会人として働きながらでも合格を目指すことが可能です。
中小企業で経験を積む
ハードウェアエンジニアに転職するときは「パナソニック・SONY」などの大手電気機器メーカーを希望する方が多いですが、まずは中小企業で経験を積むことが大切になります。
その理由は、いきなり大手企業に転職することは難しいからです。
大手企業の中途採用では実務経験のある方だけを募集していて、大学や専門学校で学んでいない未経験者は募集すらできないことが多くなっています。
中小企業の中途採用であれば、実務経験のない未経験者でも応募でき、転職できる可能性が高いです。
もし、「大手企業のハードウェアエンジニアとして働きたい」という想いがある場合は、中小企業で経験を積んでから、大手企業への転職を希望することをおすすめします。
転職エージェントを活用する
働きながらハードウェアエンジニアに転職するには、転職エージェントを活用すべきです。
転職エージェントとは、無料で転職に関するサポートを受けられるサービスになります。
「本当に無料なの？」と不安に感じるかもしれませんが、日本の法律で「求職者から手数料を徴収してはいけない」と定められているため、お金が発生することはないです。
また、転職エージェントではHPなどで募集されていない「非公開求人」を紹介してもらえます。
非公開求人の紹介を受けられることで、転職先の幅をグンと広げることができます。ハードウェアエンジニアへの転職成功率を高くするためにも、転職エージェントは活用すべきです。
ハードウェアエンジニアにおすすめの転職エージェント
数多くの転職エージェントがあり、「どのエージェントに登録すれば良いのだろう？」と悩まれる方が多いです。
そこでハードウェアエンジニアにおすすめの転職エージェントを2つご紹介します。
転職エージェントの併用は禁止されていないので、それぞれのサービスを受けても問題ありません。
【25選】IT/Webエンジニアにおすすめの転職サイト・エージェントランキング！未経験からから転職するポイントも紹介
dodaエージェント
dodaエージェントは、業界最大級の規模を誇る大手転職エージェントで、さまざまな媒体で広告していることから高い知名度を誇っています。
dodaエージェントでは、ハードウェアエンジニアに関する求人を約1万件取り扱っていて、「未経験歓迎」の求人にも対応可能です。
また、さまざまな「転職フェア」が開催されています。転職フェアでは企業の採用担当者と直接話すことができ、ネット情報だけではわからないリアルな情報を得ることができます。
全国各地で転職フェアが開催されていて、オンラインでも参加可能です。
パソナキャリア
パソナキャリアは「オリコン顧客満足度 転職エージェント部門」で4年連続1位を獲得している転職エージェントです。
パソナキャリアでは、ハードウェアエンジニアに関する求人を約4,000件取り扱っていて、大手企業から中小企業まで幅広い求人を紹介してもらうことができます。
また、パソナキャリアは転職に関するサポートサービスの質が高いです。
転職経験のない方でも安心できるサポートサービスが提供されているため、オリコン顧客満足で4年連続1位を獲得できていると考えられます。
転職に対する不安が大きく、手厚いサポートを希望する方には、パソナキャリアがおすすめです。
ハードウェアエンジニアのスキルを学んで転職を実現しよう
この記事では、ハードウェアエンジニアで必要になるスキルと転職するコツについてお伝えしました。
一般的にハードウェアエンジニアになるには、大学や専門学校で電気工学を学ぶ必要があります。
ただし、必要となるスキルや知識を身につけていれば、大学や専門学校で学んでいなくてもハードウェアエンジニアになることは可能です。
未経験からハードウェアエンジニアになることは、決して簡単なことではないので、従来の転職活動よりも時間がかかることは理解しておくことが大切になります。
この記事でお伝えした内容を参考にし、ハードウェアエンジニアへの転職を目指してみてください。
