異色のキャリアチェンジを果たした梶 瞭太朗さん。IT業界への漠然とした興味をきっかけに、Webマーケティングのスキルをゼロから習得し、着実にキャリアを築いてきました。目覚ましい成長を遂げている梶さんに、現在の仕事や会社のリアルな魅力について語っていただきました。
<プロフィール>
梶 瞭太朗(Ryotaro Kaji)
SEOフロント事業部 第2
高校から陸上部で活躍し、東海大学に進学。八種競技を専門に取り組み、卒業後は警察官として勤務。キャリアとは対照的なIT業界に興味を持ち、2021年1月に東晶貿易に入社。ITやWebマーケティングのスキルをゼロから学び、現在は、SEOコンサルタントとして事業部の一翼を担う。
全く異なるフィールドからの挑戦。きっかけは「反動」と「好奇心」

ー東晶貿易に入社するまでのことを教えてください。
高校から大学までは、とにかく部活に一生懸命でした。陸上部に所属し、八種競技(100m、400m、1500m、110mハードル、走り幅跳び、走り高跳び、やり投げ、砲丸投げ)を専攻していました。花形種目ではありませんが、オールラウンダータイプの自分にはぴったりでしたし、2日間で8種類の競技が行われるため、スキルだけでなく忍耐力も必要で、肉体的にも精神的にも鍛えられましたね。
大学卒業後は、一般企業への就職も考えました。でも、公務員の信頼度・安定性、何よりも社会に求められる仕事に魅力を感じていたので、警察官や消防士の採用試験を受け、最終的には警察官になることに決めました。
ーなぜ、転職先としてIT業界を選んだのですか?
正直、反動ですね。警察官は、勤務中にインターネットを自由に使える環境にありません。指定されたツールのみ、厳しく管理された環境・条件のもとでのみ使用が許されています。例えば、ちょっと分からない漢字を調べたり、場所を伝えるためにスマホではなく紙の地図を広げたり。もちろん、使えない・使わないのにはきちんとした理由がありますがあるので理解していますが、不便に感じることはありましたね。
好奇心からインターネットに携わる仕事に興味を持ち、徐々に思いが強くなりました。そして、生活に欠かせない存在であり、新しさや最先端があふれるIT業界でチャレンジしたいと、2021年1月に東晶貿易への転職を決めました。
レスポンスの速さに驚き。圧倒的スピード感でプロジェクトが前進し続ける
ー数あるIT企業の中で、東晶貿易への入社を決めた理由を教えてください。
たくさんの会社を見たわけではありませんが、東晶貿易は、入社後約半年かけて会社全体を見渡せる期間が設けられていました。
今とは異なる研修フローなのですが、当時はまず統括部に入り、3カ月かけて実務を通してWebマーケティングの基礎を学びます。その後、4つの事業部を1カ月ずつまわってから本配属という流れ。正直、最初は「Webマーケティングって何するの?」という状態だったので、さまざまな業務に触れられるのは大きかったです。たくさんの人とコミュニケーションが取れますし、外から見たり聞いたりするだけでは分からない仕事、空気感や熱量を肌で感じられるのも有難かったですね。
そして、六本木アドレスにも惹かれました(笑)。東京のど真ん中にあるおしゃれなオフィスで働けると思うと、ワクワクしますよね。


写真左:オフィスから見える東京タワー。写真右:共有スペースのおしゃれな椅子でリラックス
ーそして、配属されたのがSEO事業部だったんですね。
はい。私自身の希望も通り、また上司からの評価もいただけたので、2021年7月に本配属されました。今は、SEOフロント事業部に名前が変わりましたが、Webマーケティングの中でもSEOを担当しています。SEO(*1)は、GoogleやYahoo!などの検索エンジンでの順位を上げ、アクセス数を増やすためにさまざまな施策を打つのですが、今まで知らなかった裏側の世界を覗いた気がして、とても楽しかったですね。こんな仕掛けがあったのかと驚くことも多かったです。
驚いたことと言えば、レスポンスや決断の速さも凄いなと思いました。固まっていないアイディアやパッとひらめいた施策をその場で上司に相談し、OKをもらえたら、あっという間に行動に移せるんです。例えば、「こんなことやってみたい」と口頭で上司に伝えると、「やってみよう!」とその場で返っています。もちろん、与えられた裁量の範囲内ですが、ロジカルに考えて根拠を示せばどんどん挑戦させてもらえます。経験すればするほど吸収できることも増えますし、成長にも繋がりますからね。このスピード感は、成長意欲が高く、チャレンジ精神が強い人が集まる東晶貿易だからこそ、生まれるんだと思います。
ー入社して約4年半が経ちました。充実していますか?
インターネットへの漠然とした興味から入社を決意しましたが、自分の選択は間違っていなかったと強く実感しています。AIの進化をはじめ、猛烈なスピードで技術革新を続けるIT業界。その最先端を走る東晶貿易で刺激的で充実した毎日を過ごしていますし、経験を重ねるごとにSEOの奥深さに惹かれ続けています。
(*1)SEO:Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)
すれ違いざまにも施策のヒントが受け取れる。オフィスはアイディアが湧き出す熱狂空間
ーリモートワークも進んでいますが、東晶貿易は原則オフィス出社です。働く環境は、自身の成長にプラスですか?
プラスでしかありません。高いモチベーションを維持し続けられますし、上司や事業部内のメンバーだけでなくコミュニケーションが取れるのはオフィス出社ならではの魅力です。「〇〇について知らない?」と聞くと、「分かるよ!」「〇〇さんが知っているかも」と、すぐに情報がもらえたり、すれ違った時のふとした会話から施策や課題解決のヒントがもらえたり。時間を取ってディスカッションすることもありますが、社内のいたるところにあふれる「雑談」とも言える会話の中からインスピレーションを受けることもあります。
リモートワークで活躍している社員もいますが、私自身はオフィスに出社しているからこそ得られる経験や、成長につながる機会が非常に多いと感じています。
集中して本気で仕事と向き合った後は、可愛い家族が待ってくれる家へ。仕事もプライベートも楽しく、とても充実しています。


写真左:可愛い家族。写真右:旅行先のひまわり畑で記念の1枚
圧巻のパフォーマンスに脱帽。想定外の局面で冷静な対応力の重要性を痛感

ー入社後、担当されてきたプロジェクトについて教えてください。
初めて担当したのは通信系メディアで、検索サイトで記事を書く業務からスタートしました。現在は、不動産系、医療・美容系など自社で運営するメディアの企画やディレクションを含むSEO対策の他、SEOコンサルタントとして複数プロジェクトを支援しています。
ー「売上700%アップ」という大きな成果を上げた実績をお持ちと聞きました。
決して、私ひとりの力ではなく上司やまわりのサポートがあったからこそ出せた結果なのですが、ビッグキーワード(*2)で上位表示がされるようになり、売上最大700%アップを実現できました。本当に嬉しくて、「よっしゃ~!」と、心の中で大きくガッツポーズしていました(笑)。SEOは、時間をかけて継続的に取り組まなければなりませんが、一度、上位検索されるとサイトの信頼度が高まり、落ちにくい傾向にあると言われています。事業成長につながる大きな実績を残せたことが嬉しかったですし、上位にならないと学べないこともあるので、すごく良い経験になりました。
(*2)ビッグキーワード:ユーザーが頻繁に検索する、検索ボリュームの高いキーワード
ーそんな最高の瞬間を味わう一方で、言葉を失うような出来事もあったんですよね?
はい、もうどん底に落とされました。Googleアルゴリズム(*3)の大型アップデートで、担当していたすべてのメディアが検索サイトで表示されなくなりました。ある日を境にシャッターがガシャーンと閉められ、これまで築いてきたものが跡形もなく崩れ落ちるような、そんな感覚に陥りました。でも、私が動揺して頭が真っ白になっている中でも、上司や管理職の方々は驚くほど冷静に対応し、すぐに原因を探って仮説を立て、次に取るべき行動を考えていたんです。当時の私はただ、必死についていくことしかできませんでした。その落ち着きとリーダーとしての姿勢に胸を打たれたのを覚えています。
私自身もいつかは自分のチームを持ち、事業部を大きくし、会社の柱となる事業まで成長させたいと思っています。だからこそ、何かが起きても動じることなく対処できるようになりたいですし、技術面・精神面を含めて、さらに専門知識とスキルを身に付けていきたいです。
(*3)Googleのアルゴリズム:検索結果の順位を決めるためのルールや計算方法
培ってきた強みを言語化し、さらなる価値提供へ
ーSEOコンサルンサルティング事業も本格始動し、新たな施策が次々と動き始めています。今後の展望について教えてください。
SEO対策は継続的な取り組みが求められます。だからこそ、私たちのコンサルティング事業では、1社1社に深く寄り添いながら、長期的に成果を出し続けるビジネスパートナーでありたいと考えています。そして、東晶貿易が培ってきたSEOのノウハウや強みをしっかりと言語化し、提案力や折衝力を高め、SEO対策・Webマーケティングと言えば、東晶貿易と思ってもらえるようになりたいです。
また、自社メディアでも新しい施策の準備が進行中です。まだまだ試行錯誤の連続ですが、チャレンジを楽しみながら自分自身も成長し、事業にもしっかり貢献していきたいです。
(インタビュー日:2025年5月13日)
●合わせて読みたい! おすすめインタビュー記事
「100→0」は次なるステージからの挑戦状。自ら期待値を高めて難局を楽しむSEOコンサルの旗手