福祉職の種類は数多くありますが、生活支援員もその一つです。
やりがいの大きな仕事ですが、同時に責任も大きい仕事であり、また体力的にも精神的にもきついと感じる要素が多いのも事実。
この記事では、生活支援員の仕事がきついと感じる理由と対処法について紹介していきます。
生活支援員の仕事が気になっている方や、現に仕事がきついと感じている方はぜひ目を通してみてください。
生活支援員になる方法は？無資格でも大丈夫？仕事内容や給料についても紹介
目次
生活支援員とは
生活支援員とは、高齢者施設や障害者支援施設で利用者さんの生活のサポートをする専門職のことです。
身体機能や生活能力の向上を目指して、利用者さんそれぞれに必要な支援判断し提供します。
生活支援員が就業する職場にはグループホームや就労移行支援事業所等施設等があり、施設によって求められる支援も変わってきますよ。
介護や障害、そして福祉制度に関する理解が求められる仕事です。
生活支援員に向いている人とは？仕事内容ややりがいについても紹介
生活支援員をきついと感じる理由
生活支援員の仕事をきついと感じる主な理由は下記の5つです
- 体力を使う仕事が多くてきつい
- 責任が大きくて精神的にきつい
- 給料が安くてきつい
- 人間関係がうまくいかずきつい
- 夜勤がきつい
体力を使う仕事が多くてきつい
生活支援員の仕事は一般的な介護職よりも体力的に楽なのでは？と思うかもしれません。
しかし、生活支援員も仕事中は基本動き回っているため体力は必要です。
利用者さんの入浴や排せつ、食事介助に携わる機会もありますからね。
生活支援員をただのデスクワークのように捉えていると、予想以上に体力を使うことに驚くかもしれません。
責任が大きくて精神的にきつい
生活支援員は人を相手にする仕事であり、常に細かな気遣いが欠かせないため、精神的に疲れてしまうという方も多いです。
時には利用者さんやご家族からネガティブなご指摘を受けて落ち込んでしまうことも。
また利用者さんの生活に寄り添い、命を預かる気持ちで業務にあたる生活支援員は、その責任の重さからきついと感じる人も多いのですね。
給料が安くてきつい
給与は勤務する施設によっても異なりますが、一般的に生活支援員の給与は日本の平均的な給与より低い傾向にあります。
責任が大きく、体力的にも精神的にもハードな仕事なのに対し、給料が割に合わないと感じている人もいるでしょう。
給料は仕事のモチベーションにも繋がってきますから、その点できついと感じてしまうのですね。
人間関係がうまくいかずきつい
職場の人間関係に悩みを抱えていてきついと感じる人も。
施設などの現場は常に多忙なので、他の職員たちも職員同士で気を遣う余裕がなくなっていることが多いです。
また精神的な辛さも多くのスタッフが感じているため、それぞれがうまく気持ちを切り替えられず人間関係のトラブルに繋がってしまうこともありのですね。
夜勤がきつい
施設によっては夜勤が発生するため、夜勤のシフトに多く入ることで生活リズムが乱れてしまうことがあります。
生活支援員が活躍するのは基本的に入所施設が多いですから、夜勤が入ることも珍しくありません。
日勤と夜勤を繰り返す就業スタイルは、体力的にもきついところがありますね。
生活支援員をきついと感じた時の対処法
生活支援員をきついと感じた時の主な対処法は、下記の4つです。
- 上司に相談する
- 専門の相談機関に相談する
- キャリアアップを目指す
- 転職して環境を変える
上司に相談する
スタッフの業務環境を整えるのも上司の仕事の一つです。
仕事内容に関する悩みであれば、同僚よりも上司に相談したほうが、具体的な改善策を講じてくれる可能性が高いでしょう。
もし悩みや愚痴を聞いてもらってスッキリしたい、気持ちを整理したいという場合には、中の良い同僚や信頼できる友人・家族などに話してみるのも良いですね。
専門の相談機関に相談する
職場に相談しづらい悩みを抱えている場合は、福祉関係専門の相談機関に相談してみましょう。
例えば東京都の場合、「福祉の仕事なんでも相談」という窓口がとの社会福祉協議会に設けられています。
福祉の仕事に就く人を対象に相談を受け付けているので、職場で言いづらいことも相談しやすいでしょう。
各都道府県協議会にも同じような窓口が設置されていますよ。
キャリアアップを目指す
生活支援員の仕事自体を考え直したいという時には、福祉系の資格を取得してキャリアアップを目指すのも良いでしょう。
生活支援員としての経験や身につけたスキルを活かして、別の専門職にキャリアアップすることで、業務内容や給与を改善できることがありますよ。
キャリアアップにおすすめの資格についてはこの後紹介していますので、確認してみてください。
転職して環境を変える
人間関係・仕事内容・給与等様々な面できついと感じることの多い生活支援員ですが、待遇は勤務する職場によって異なるものです。
すでに実務経験がある方なら、生活支援員として別の職場で勤務することも難しくはありません。
介護・福祉業界は慢性的に人手不足の傾向にあります。
これまでの経験を活かして、より良い条件で雇用してくれる職場を探すのも一つの方法ですよ。
生活支援員のキャリアアップにおすすめの資格
お伝えしたように、生活支援員の仕事がきついと感じている場合、資格を取ってキャリアアップすることで解消できる可能性があります。
ここでは生活支援員のキャリアアップにおすすめの資格を3つ紹介していきます。
- 社会福祉士
- 精神保健福祉士
- サービス管理責任者
社会福祉士
社会福祉士は福祉系の国家資格の一つで、ソーシャルワーカーとも呼ばれています。
身体的・精神的・経済的な問題を抱えて支援を必要とする人から相談を受け、支援につなげる役割を持った専門職です。
医療機関や行政機関、他分野の専門職と連携し包括的に支援を進める等様々な場所で活躍しています。
生活支援員の業務にも通じるところがあり、福祉制度の知識を証明する意味でも信頼度の高い資格ですよ。
精神保健福祉士
精神保健福祉士は、精神障害者の社会復帰を支援する施設で就業する際に有効な資格です。
施設を利用する精神障害者やその家族の相談に応じ、助言や指導を行います。
また日常生活に適応するために必要な訓練等の援助もすることができます。
サービス管理責任者
サービス管理責任者とは、居宅介護やグループホーム、就労移行支援といった障害福祉サービスにおいて、その提供に関するプロセスを総合的に管理する仕事です。
「サビ管」と略して呼ばれることもありますね。
事業所・利用者さん・関係機関の間に立ち、スムーズな連携ができるようまとめる調整役で、マネジメント能力とリーダーシップが求められます。
生活支援員におすすめの転職サイト
生活支援員の転職におすすめの転職サイトを紹介します。
- ジョブメドレー
- リクナビNEXT
ジョブメドレー
ジョブメドレーは、国内再大手とも言われる医療・介護職専門の転職サイトです。
医療福祉分野の幅広い求人を扱っていて、求人数も豊富なのが特徴です。
生活支援員として転職したい場合はもちろん、福祉・介護業界で生活支援員以外として転職したい場合にもおすすめの転職サイトですよ。
LINEサービスとも連携していて、コンテンツの手軽さや使いやすさも評判です。
リクナビNEXT
誰もが一度は聞いたことがある大手転職サイト「リクナビNEXT」も、おすすめの転職サイトの一つです。
福祉系の案件はもちろん、福祉・介護業界以外の職種も一緒に検討したい場合におすすめの転職サイトです。
福祉業界を離れることまで検討しているなら、オールジャンルの求人を取り扱っている大手のサイトも併用してみると良いでしょう。
生活支援員はきついこともあるがやりがいも大きい仕事
生活支援員の仕事がきついと感じる理由や対処法について紹介しました。
生活支援員の仕事は体力的にもハードで、立場的にもストレスが溜まりやすいところがあります。
しかし責任が大きな仕事だからこそ、自分が携わった支援が結果につながった時には大きなやりがいを感じられるでしょう。
それでもどうしてもつらいと感じる時には、上司に相談したり転職を考えてみる等、環境を変えることを検討してみてください。
生活支援員として培った経験やスキルを活かして、自分らしく働ける職場を探してみましょう。
