経理での転職について、特に女性からの人気が高くあります。
転職市場で、40代での転職は一般的に厳しいと言われていますが、経理に関しては、例外ともいえます。
また、 40代での経理への転職は、経験者か未経験者かで求人内容や応募条件のほか、求められる人物像も大きく違いがあります。
この記事では、40代での経理の転職について経験者向け、未経験者向け、それぞれの求人情報の傾向やご自身がより良い転職をする為の重要事項、注意点をお伝えします。
また、経理の仕事が人気の理由や働きやすさ、働きがい、年収のあたりについても詳しい情報を知っていただければと思います。
- 求人数
- 40,000件以上（2023年8月現在）
- 対応エリア
- 1都3県
- おすすめポイント
- ・女性の転職に特化
・別業界への転職もOK
・業種の求人多数
目次
40代で経理への転職が人気な理由
40代で経理をの転職を目指す方は、経験者がキャリアアップを希望する
ハイクラス転職の求人が多くあります。
経理は事務職でありながらも業務内容を可視化しやすく、能力も判断しやすいため、転職がしやすい傾向にあります。
経理の転職求人は、特に女性への人気が高いです。
経理の部署は女性が多い職場であることが多く、キャリアアップもワークライフバランスも叶えやすいのが理由です。
経理は、企業の中で表立った職種ではありませんが、コツコツ同じ作業を続けることが苦にならない方や物事を整理するのが得意な方には適した職種と言えます。
一方競争率が高いため、40代で未経験から経理に転職するのは厳しいのが現実です。
特に、経理で正社員を目指す場合は、より厳しい現状にあるといえます。
40代で経理の転職に求められる経験と能力
40代の経理への転職で求められる経験と能力は経験者を募集しているのか、未経験者も応募可能なのかによって大きく違いがあります。
40代で経理に転職する際に求められる経験
40代で転職を目指す場合、転職の目的で求められることに違いがあります。
主に、キャリアアップがしたいのか、そうでないのかです。
40代は社会経験も豊富であるため、経理のマネジメント職として求人を出している企業も多くあります。
経験者の場合は、特にその部分をよく考えて転職活動をするべきと言えます。
40代、経理経験者の転職の場合
経理経験者の場合は、マネジメント職や管理職での求人が多くあります。
実務経験はもちろんのこと、後輩の育成経験やチームのリーダーとして業務を担当した経歴があれば、大変転職で有利に働きます。
資格の有無よりも、実際にどのような仕事を任されているのかが重要です。
日次業務、月次業務、年間業務、その他経理以外で担っていたことは面接時に伝えられるようにしてください。
また、同業界での転職の場合は、業界知識がある点で、さらに需要が高まります。
キャリアアップを目指す場合は、同業界への転職がおすすめです。
キャリアアップは目指さず、長く負担ない働き方がしたいという方は、求人内容に記載の求める人物像や業務内容を確認し、マネジメントや管理を担当する人材は求めていない経理業務上での、即戦力を探している正社員での求人もあります。
大企業は、経理のマネジメントや管理職での採用が多くなる傾向にありますので、中小企業を中心に探すと比較的探しやすい求人枠となっています。
40代、経理未経験者の転職の場合
初めにも述べた通り、40代未経験での経理への転職は非常に厳しいのが現状です。特に正社員を目指すとなるとかなり狭き門となります。
資格は日商簿記2級は必須となりますので、40代未経験で経理へ転職を目指す方は、基本的な知識を身に付けておくことが最低限の条件となります。
パソコンソフトを使用した業務が多くなりますので、他の職種であっても、パソコンのスキルがあれば、転職成功への道はかなり近づきます。
エクセルやワードなどの基本的なパソコンツールの実務経験がある方が望ましいと言えます。
経理は何より数字を扱う業務ですので、伝票処理など計算力を問われる業務経験も経理の転職に役立ちます。
転職の道として、正社員ではなく派遣社員や契約社員やアルバイト、個人事務所等でしたら、資格を持っていれば、40代からの経理への転職の可能性は十分あると言えます。
40代で家庭と仕事を両立しながら、働きたい方や長期のブランクがあって正社員で働くことが不安な方は、正社員以外で経理への転職をすることもおすすめします。
40代で経理に転職する際に求められる能力
40代で経理職としての転職を行う際、求められる能力は経験の有無によって異なります。
それぞれどのような能力が必要なのかを解説します。
40代、経理経験者に求められる能力
経理経験者の場合は、主に今まで働いてきた業務内容が全て活かされると思って間違いありませんが、中小企業、大企業で任される業務が異なることが多くあります。
中小企業の場合は、経理としてだけではなく、人事や総務の業務を任される場合もあるなど、より幅の広いスキルが求められます。
例えば、年次業務まで全てご自身が経験している場合でも、企業によっては、その企業の幹部や上層部が行うことも少なくありません。
大企業の場合も同じように、業務が細分化されていることが多いため、日次業務、月次業務、年次業務それぞれの担当が分かれていることも多いです。
40代、経理未経験者に求められる能力
近年はどの企業も会計ソフトを使用していますので、効率よくパソコンを操作できるスキルは必須事項です。
ご自身のパソコンスキルはどの程度かを説明できるようにしておくことが望ましいと言えます。
MOSの資格を取ることも経理の仕事に役立ちます。
エクセル、ワード、パワーポイントの基本的な使い方が習得でき何より勉強意欲があるというアピールにもなります。
内勤職は、残業をなるべく減らすよう言われている企業も最近では多く見受けられます。
そのため、日々の業務は、定時までに終わらせられるようタスク管理や時間管理能力も大変重要です。
来客対応や電話対応を求められることや社内での確認作業も多々ありますので淡々とタスクをこなしていくだけではなく、コミュニケーション力が必要となります。
40代の経理への転職で任される仕事内容
40代の方が経理で転職した場合、任せられる仕事内容はどんなことなのか、気になる方も多いはず。
転職後の仕事内容例を下記からご紹介させていただきます。
経理経験者が転職した際の仕事内容
経理の経験を活かし、即戦力として仕事を任されます。
主な経理未経験者に任されるの業務内容例
- 伝票の確認
- 決算業務
- 決算に付随する書類作成
- 資金管理 など
日次業務よりは、月次業務や年次業務など、財務に近い仕事を任されることが多いです。
社会保険の手続きや給与計算、賞与計算など、総務部が担う業務を任されることもあり、仕事内容は多岐にわたります。
希望があれば、マネジメント業務にも挑戦できます。
部署内の業務効率化や新人教育など、組織の取りまとめからより経営者に近い目線で企業の業績判断を考え、入り込んで行くことも可能です。
経理未経験者が転職した際の仕事内容
未経験で任される仕事内容としては、日次業務が多くあります。
主な経理未経験者に任されるの業務内容例
- 請求書や領収書の発行
- 社内の経費精算
- 会計システムへの入力、
- 書類のファイリング など
営業事務の仕事を経験した方であれば、馴染みのある仕事内容も多くあります。
基本的に経理未経験を可能としている求人は上記に記載した日次業務を任されることが多い傾向にあります。
その他、特に中小企業は、電話対応や接客対応を経理に任せている企業が多くあるため、事務処理のみでなく、対人関係が必要な業務もあります。
経理へ転職した40代の平均年収
経理の平均年収は500万円程度ですが、年代により違いがあります。
40代経理の平均年収は、547万円です。
役職がある場合、ない場合により違いがありますが、40％以上が年収499万円以下というデータもあります。
経験を積み、マネジメントができる能力を身につけなければ、給与を上げるには厳しい現状もあります。
給与を上げるために取り組むこと
- マネジメントスキルを身につける
- 簿記1級を取得する
- 業務効率化など、部署内の改善提案を行う など
自身のスキルアップを会社にも還元できるよう心掛けることが給与アップや評価のポイントにもなります。
経理に転職した際、得られるやりがい
日々の同じ作業を行うという地道な業務が多くはありますが、スキルアップしていく中で、月次業務や年次業務などできる仕事を増やしていくことができ、キャリアアップが目に見えてわかりやすいのでモチベーションにも繋がります。
決算期の仕事など、まとまった仕事や時期が決められた仕事もあるため、それぞれの業務が終わった時には業務上での達成感も得られます。
経営者とより近い目線で組織を見ることができるのも経理の仕事の魅力です。
事務職で行っている伝票処理では、それぞれの取引先の売り上げ金額しか把握できませんが、それを部署ごと、営業所ごとに取りまとめるのが経理の仕事です。
より大きな視野で売り上げと業績を見ることができるので会社の方針、売り上げ目標の達成度なども、より身近に感じることができ、社会の仕組みや企業の資金繰りが実際に学べることは大きなやりがいです。
40代が経理へ転職をして得られる経験と能力
経理は専門性が非常に高い職種です。
また他の職種と比べ、どの企業も同じ業務内容という部分が経理の仕事を選ぶ大きな魅力です。
各企業で導入している経理ソフトの違い等があるとはいえ、一度経験するとどの企業どの業界でも共通する知識がほとんどです。
もし今後転職を考える場合でも、必ず役に立つスキルが得られます。
そのため未経験者の場合は、アルバイトや契約社員など、会社員以外の雇用で働いた場合でもそこでの経験があれば、次の転職では経験者の求人に応募することが可能です。
企業の大きい小さいに関わらず、数字的な分野や売り上げに関わる知識はどの企業でも重宝される知識です。
- 給与計算
- 伝票の発行
- 売り上げの取りまとめ
- 決算書の作成
- 企業の資金運営
など、全企業が必ず必要となる業務内容ですので、これらの業務ができることは、社会人として強い能力となります。
40代となれば、社会人としての経験値もかなりの経験年数を積んでいる年代です。
チームの取りまとめや新人教育、自身の業務効率化をチーム内で共有し、それを指導する立場になるなど、マネジメントスキルも習得しやすいです。
40代で経理への転職を成功させる方法
これからキャリア形成を築き上げるために転職活動をする若年層とは異なります。
スキル・経験が熟成しているケースが多い40代の方では、どのようなポイントをおさえておけば転職を成功させられるのでしょうか。
目的を明確にする
今なぜ転職がしたいのかをまず、自分でもしっかりと落とし込むことが重要です。
「給与が低い」「会社での人間関係が不満」「プライベートを優先したい」「自身のキャリアアップがしたい」「定年まで腰を据えて働きたい」「ブランクがあっても働ける仕事がいい」など、それぞれの理由を考えた上で求人を探さなければ「前の職場の方がよかった」と転職を失敗してしまうケースも多くあります。
自分の能力を伝える
経理の経験者の場合は、以前使っていたパソコンソフトを伝えること、
日次業務、月次業務、年次業務それぞれどの部分を担当していたのかなど、業務の詳細は説明できるようにしておきましょう。
今まで自分がどのような仕事をしてきたのか、伝えなくてもわかるだろうという考えは一度捨てて、細かく分解することが大切です。
面接官にご自身の長所を伝えられ、その企業でよりご自身が活躍できる場を与えてもらえます。
特に、経理業務以外の新人研修を任されていたことや、来客対応をどのように行っていたのか、その際気をつけて取り組んだことなど自身の人柄もうまく伝えられるようにすることが重要です。
経理経験者であっても、マネジメント向きなのか、実務経験を積んだ方が良いのか、その企業の現在の人員状況でも大きく変わってきます。
