部長と課長の違いとは？部長・課長に昇進できる人の特徴をご紹介

会社では「役職」が定められていて、企業規模が大きくなればなるほど、細かく役職が定められています。

役職によって役割や業務内容が異なるのですが、「部長と課長の違いがわからない」と悩まれている方は多いのではないでしょうか？

この記事では、部長と課長の違いについて解説します。

部長・課長の違いに悩んでいる方や、部長・課長に昇進したい方は、ぜひ最後までご覧ください。

そもそも部長と課長とは？

部長と課長の違いを知るには、部長と課長に対する理解を深めることが大切です。

部長と課長について詳しくご紹介するので、下記に記載されている内容を参考にしてみてください。

部長とは？

部長とは、会社にある1つの部のリーダーを務める管理職になります。

「営業部・企画部・製造部」などが挙げられて、「課」や「係」などの上にあるチームが部です。

企業規模によって異なりますが、50人以上の社員をまとめる可能性が高く、社会人としての経験やスキルがなければ、役割を果たすことができません。

また、部長は管理職という扱いになるので、残業代は支給されず、経営者に近い視点で物事を考える必要があります。

部長の上になる役職は「取締役」になり、1つ下の役職は「課長」になります。

課長とは？

課長とは、1つの課のリーダーを務める管理職です。

「課」は企業における組織区分の1つであり、一般的には「部」の下に置かれています。

例えば、「製造部」の下に「製造管理課」があるというになります。

1つの部の中に「課」があるので、部長の管理下に課長が存在するということです。

課長から管理職という扱いになり、部長同様に残業代は支給されず、経営者に近い視点で物事を考えることが求められます。

また、課長の下になる役職が「係長」で、1つ上の役職が「部長」です。

企業によっては課長と部長の間に「次長」という役職が設けられていることがあります。

部長と課長の違い

部長と課長はまとめているチームや立場が異なるため、さまざまな違いがあります。

部長と課長の違いを把握できれば、それぞれに対する理解がより深まります。

部長と課長の具体的な違いをいくつかご紹介します。

業務内容

部長と課長は会社から求められていることが異なるため、業務内容に違いがあります。

それぞれの業務内容は下記の通りです。

課長が現場業務をすることはないですが、現場と関わることは多くあります。

しかし、部長は現場と関わる機会はほとんどなく、経営する側の視点での業務が大半を占めます。「会社の経営に関わりたい」という方は、課長ではなく、部長まで昇進する必要があります。

年収

部長と課長は同じ管理職という扱いになりますが、年収に大きな違いがあります。

厚生労働省が発表した「役職別の賃金」では、部長と課長に「約200万円」の差があり、部長は年収1,000万円を超えています。

企業によっては200万円以上の差が生まれていることもあります。上記でお伝えした通り、部長は課長よりも上の立場になるので、これほど年収に違いが生まれていると考えられます。

ただし、部長・課長は管理職という扱いになることから、残業代が支給されないため、月給はそれほど高くありません。賞与（ボーナス）が年収に大きな影響を与えています。

管理する人数

部長と課長はまとめているチームが異なるので、管理する人数が違います。

課長は1つの「課」をまとめる役職になり、10人〜20人を管理するケースが多いです。

企業規模が大きくても、20人を超える課はあまりありません。

部長は複数の課が統合された「部」をまとめる役職になり、50人〜100人を管理します。

統合する課が多ければ多いほど、部長が管理する人数が増えることになり、企業規模によっては100人以上を管理しなければいけないケースがあります。

管理する人数が多ければ多いほど、チームをまとめることが難しくなると考えられます。

権限の範囲

何度もお伝えしている通り、部長がまとめてる「部」は課長がまとめている「課」の上にあります。

そのため、部長と課長には権限の範囲が違います。

部長は複数の課が統合した部をまとめているため、部全体に対して権限を持っています。

部全体に対して権限を持っているということは、課に対する権限も持っているということです。

一方で課長は課に対する権限しか持っておらず、部に対しての権限は持っていません。

つまり、部長は課長よりも権限を持っている範囲が広いということです。

部長・課長に昇進できる人の特徴

会社に勤めている方であれば、「部長・課長に昇進したい」と考えることがあると思いますが、部長・課長に昇進することは簡単なことではないです。

部長・課長に昇進できる人の特徴をいくつかご紹介するので、昇進を目指している方はぜひ参考にしてみてください。

仕事を優先できる人

平社員から昇進すればするほど、仕事量が多くなります。

また、課長以上の役職になれば、管理職という扱いにあり、残業代は支給されませんし、休日に関する規定が適用されなくなるので、仕事を優先できる人が昇進しやすいと考えられます。

「仕事よりもプライベート」と考えている方は、上司や管理職の方から評価されることが難しく、昇進しにくいです。

会社側は、「会社に少しでも貢献できる人を課長・部長にしたい」と考えるため、仕事を第一に優先できる人が昇進しやすい特徴として挙げられます。

上司と良好な関係を築けている人

昇進するには、上司からの推薦が必要になるケースが多いです。

上司が「〇〇は昇進させるべき」と管理職の方々に推薦することで昇進できる可能性が生まれます。

そのため、昇進できる人の特徴として、上司と良好な関係を築けている人ということが挙げられます。

周りよりも優れた成果を残せていても、上司と良好な関係を築けていないと、昇進することは難しいです。

昇進を決めるのは、各事業部の役員になるので、係長から課長に昇進したい方は、まず課長と良好な関係を築くことが大切になります。

周りよりも優れた成果を残せている人

課長や部長はチームをまとめることが1つの役割になるので、周りよりも社会人としてのスキル・知識を身に付けておくことが大切です。

それは昇進を決める判断材料になるので、昇進できる人の特徴として、周りよりも優れた成果を残せている人ということが挙げられます。

仕事を優先できて、上司と良好な関係を築けていても、成果を残せていなければ、昇進することはできません。

会社側は「チームが崩壊することは避けたい」と考えるため、チームの中で最も良い成果を残せている方が昇進しやすいです。

部長・課長へ転職することは可能

部長・課長の役職を複数人が担うことはないので、勤めている企業によっては「部長・課長に昇進できない」というケースがあります。

不可能というケースは少ないと思いますが、自分と年齢の近い方が部長・課長を務めているのであれば、数年間は昇進できない可能性が高いです。

もし、このような環境に当てはまる方は、他の企業へ転職することをおすすめします。

「部長・課長に転職できるの？」と思われるかもしれませんが、意外にも役職というポジションで求人を出している企業があります。

例えば、設立して間もないベンチャー企業などでは、社会人経験が豊富な方を求める傾向があるので、いきなり部長・課長として入社できることがあります。

ただし、今の会社で役職を務めていない場合は、転職することが難しいです。

主任以上の役職を務めている方であれば、部長・課長へ転職できる可能性があります。

【2022年】ハイクラス向けおすすめ転職サイト・エージェントランキング15選

部長・課長を目指している方におすすめの転職エージェント

部長・課長の求人は転職サイトなどに公開されない「非公開求人」で募集されることが多いので、転職エージェントを活用する必要があります。

転職エージェントでは、非公開求人を取り扱っていて、条件を満たしている求人を紹介してもらうことが可能です。

部長・課長への転職を考えている方におすすめの転職エージェントを2社ご紹介するので、下記から参考にしてみてください。

ビズリーチ

ビズリーチは、「株式会社ビズリーチ」が運営しているハイクラス向けの転職エージェントです。

管理職の求人を多数取り扱っていて、求人の30%が年収1,000万円以上になっています。

そんなビズリーチは、スカウト型の転職エージェントです。

スカウト型とは、登録情報を企業の採用担当者やヘッドハンターが確認して、条件を満たしている方にのみオファーを送るシステムです。

このシステムが主流になっているので、ビズリーチでは、自分から求人に応募しなくても転職が成功する可能性があります。

「転職に割ける時間が少ない」という方には、ビズリーチがおすすめです。

ビズリーチの口コミ・評判からみるメリット・デメリットを徹底解説！

JACリクルートメント

JACリクルートメントは、「株式会社ジェイエイシーリクルートメント」が運営しているハイクラス向けの転職エージェントです。

今までに43万人以上の転職支援実績を誇る転職エージェントで、部長・課長の求人を多数取り扱っています。

そんなJACリクルートメントでは、担当のキャリアアドバイザーが付き、面接対策や必要書類の添削などをサポートしてくれます。

もちろん、希望している部長・課長の求人を紹介してもらうことも可能です。

また、JACリクルートメントは24時間以内に問い合わせ対応することを大切にしているため、スピード感のある転職活動をおこなえます。

「転職に関するサポートを受けたい」という方には、JACリクルートメントがおすすめです。

JACリクルートメントの口コミ・評判からみるメリット・デメリットを徹底解説！

部長と課長にはさまざまな違いがある

この記事では、部長と課長の違いについてお伝えしましたが、いかがだったでしょうか？

部長と課長は同じ「管理職」という扱いになるのですが、まとめているチーム・立場などが異なるため、さまざまな違いがあります。

部長と課長で最も違うことは、業務内容です。

部長からは経営に関わる業務が増えて、現場と関わることがなくなります。

その他にも、「年収・管理する人数・権限」などに違いがあります。

この記事でお伝えした内容を参考にして、部長と課長の違いを理解してみてください。