弱視の仕事探しはどうしたらいい?視覚障害のある方の仕事の見つけ方と注意点を解説

弱視の仕事探しはどうしたらいい?視覚障害のある方の仕事の見つけ方と注意点を解説

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弱視や視覚障害によって、なかなか仕事を見つけられなかったり、自分に合う働き方ができるか不安を抱えている方は多いと思います。

しかし今は障害をもつ方の民間企業での雇用も増えてきており、求職者の事情を考慮したサポート体制のある職場も増えています。

弱視の方、視覚障害のある方でも安心して働き続けられる環境も広がってきているということですね。

この記事では弱視の方、視覚障害の方の仕事探しの方法や、職場選びで気をつけるポイント等を解説していきます。

就業後にスムーズに仕事を進めるために意識しておきたいことについても紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

弱視とは

弱視とは、メガネやコンタクトレンズを使っても視力をほとんど矯正できない目のことを言います。

弱視 矯正視力0.04以上、0.3未満 拡大鏡を使えば文字が読める
強度弱視 矯正視力0.02以上、0.04未満 ぼんやりとものの形が分かる

視力の具合によって弱視と強度弱視の2に分けられており、その基準は上記の通りです。

弱視を含む視覚障害者の就業状況

厚生労働省の「平成30年度障害者職業紹介状況等」のデータによると、視覚障害者の職業紹介状況は下記の通りです。

視覚障碍者の職業紹介状況 数値
新規求職申込件数 4,759人(重度2,781人)
有効求職者数 7,326人(重度4,375人)
就職件数 2,040人(重度1,167人)
就職率 42.9%(42%)

視覚障害者の就職件数は、身体障害者全体の約7.6%となっており、低い割合となっています。

弱視を含む視覚障害者の方が特に活躍しやすい仕事

弱視を含む視覚障害者の方が、特に活躍しやすい仕事にはどんなものがあるかを紹介していきます。

  • あんま、鍼、灸、マッサージ、ヘルスキーパー
  • 運搬、清掃
  • 事務
  • 電話オペレーター
  • プログラマー

最も多いのは「あんま、鍼、灸、マッサージ、ヘルスキーパー」といった、専門的・技術的職業です。

次いで「運搬、清掃」ですが、事務やプログラマーといったPC作業を行う職業で多く活躍していますよ。

あんま・マッサージなどの技術的職業での活躍が多い理由

なぜ弱視の方・視覚障害のある方は、あんま・マッサージなどの技術的職業での活躍が多いのか。

それは、視覚以外の感覚が健常者よりも優れているからなんです。

特別支援学校や盲学校では視覚障害のこうした強みを活かすために、理学療法士の国家資格取得カリキュラムを擁しているところも多いですね。

視覚が不自由な分優れた手先の感覚などを活かして活躍できる仕事だと言えます。

PC業務での活躍が多い理由

事務仕事やプログラマーの仕事で活躍する人が多いことに、意外だと感じる人もいるでしょう。

視覚障害があるとPC業務は難しいのでは?というイメージは確かにあります。

しかし今は音声読み上げソフトのようなサポート機器が充実してきていますし、キーボードの配列を覚えればタイピングをすることもできます。

Excelをはじめとするofficeソフトの操作方法もマスターできるため、重度の視覚障害の方であってもPCを使った職業で活躍することができるのです。

弱視の方の転職のポイント

弱視の方が転職をする際のポイントは主に下記の2つです。

  • 業務に活かせるスキルを身につける
  • できること・できないことを把握する

業務に活かせるスキルを身につける

視覚に障害のある方の採用面接ではほぼ間違いなく「できることは何ですか?」という旨の質問があります。

その際、業務に活かせる何かしらのスキルを答えられない場合、残念ながら帆合格になることが多いのです。

理学療法士の資格やPC操作スキル等のスキルを学校で学んでいたり、独学で取得していたりすると就職や転職活動でかなり有利になれるでしょう。

できること・できないことを把握する

自分の障害特性を理解し、何ができて何ができないのかをよく分析しておくことも重要です。

同じ視覚障害でも見える程度や見え方の具合は人それぞれ違います。

そのわずかな違いが、できること・できないことにも影響してきますからね。

電子データで資料をもらえれば、音声読み上げソフトで内容を把握できる、文字の大きさに配慮してもらえれば簡単な紙の資料も読むことができる等。

どういう条件下であればこういうことも可能である、ということを伝えることで、採用担当者も、実際の就業イメージを詳細に持つことができるようになります。

採用担当が必ずしも弱視や視覚障害についての理解が深いとは限りません。

何となくのイメージで「きっとできないだろう」と思われてしまっていることも多いですから、できること・できないことについてはよく説明できるようにしておきましょう。

弱視の方の転職先選びのポイント

弱視の方が転職先選びで意識すべきポイントについても紹介していきます。

  • 職場のサポート体制に注目する
  • 通勤時間・通勤方法も考慮する

職場のサポート体制に注目する

自分が仕事をスムーズに仕事を進められる環境が整っているか、またはこれから整えていることができるかは大切なポイントです。

音声読み上げソフトの豪乳は可能か、紙の資料ではなく電子データが主流となっているかどうか等。

また視覚障害が過去に就業していたかどうかも、確認してみると良いですね。

もし就業していた実績があれば、視覚障害への理解のある職場である可能性も高いでしょう。

通勤時間・通勤方法も考慮する

朝の通勤ラッシュや人ごみの中の通勤は、弱視の方にとっては不安も多いでしょう。

職がはできるだけ遠くないほうが安心ですし、比較的使い慣れた公共交通機関を使える職場や、出勤時間・帰宅時間がピーク帯と被っていない仕事などを探してみると良いでしょう。

フレックスタイム制

会社によってはフレックスタイム制を導入しているところもあります。

フレックスタイム制とは、1日の就業時間は決められているものの、始業時間と終業時間をある程度自由に設定できるシステムの事です。

弱視の方や視覚障害のある方にとって、フレックスタイム制を使えることは毎日の通勤のストレスを軽減するのに役立ちます。

通勤や帰宅ラッシュとずらして移動することができますからね。

会社への通勤に不安を抱えている方は、フレックスタイム制を導入している職場を探してみると良いでしょう。

フレックスタイム制とは?メリット・デメリットを比較して解説

弱視の方の仕事探しの方法

弱視の方の仕事探しでよく活用される方法やサービスを紹介していきます。

  • ハローワーク
  • 障害者就業・生活支援センター
  • 地域障害者職業センター
  • 就労移行支援事業所
  • 障害を持つ方専門の求人サイト
  • 転職エージェント

ハローワーク

視覚障害を持っている方の仕事探しで、最もと言っていいほど多く利用されているのがハローワークです。

一般求人もあれば、障害者雇用枠での求人も扱っていますよ。

注意点としては、障害者雇用によって受け取れる助成金を受けることを目的にしている企業もあることです。

そういった企業は視覚障害に対する理解も浅く、入社後も手厚いサポートは受けられない可能性があります。

企業の支援体制や労働環境などは積極的に確認し、自分で判断する必要があるでしょう。

障害者就業・生活支援センター

障害者就業・生活支援センターは、行政機関やハローワーク、福祉施設などと連携し、障害を持つ方の就労支援や企業への雇用支援を行っています。

全国に334のセンターがあるため利便性も高く、利用料も無料です。

就業までには時間がかかることが多いですが、手厚いサポートを受けながら仕事探しをすることができますよ。

地域障害者職業センター

地域障害者職業センターでは、障害を持つ方への職業的自立の促進、サポートするための職業リハビリテーションを実施しています。

相談支援専門員や障害職業カウンセラーが配置されており、無料で手厚いサポートを受けながら仕事探しができるのが魅力です。

ただし、事業所は全国に52ヵ所と少な目。

就職までの期間も比較的長くかかる傾向にあります。

就労移行支援事業所

就労移行支援事業所は、一般企業での就労を目指す障害を持った方に対して、仕事探しから就業までの過程を一貫してサポートしている事業所です。

事業所に通いながら、職業トレーニングやビジネスマナーの修得、書類や面接対策といった支援を受けることができますよ。

障害を持つ方専門の求人サイト

求人サイトの中には、障害を持つ方を対象にした特化型のサービスもあります。

例えば「dodaチャレンジ」という求人サイトは、大手転職サイトdodaが障害のある方向けに運営する転職サービスです。

キャリアアドバイザーによるカウンセリングを受けることもでき、書類の作成から面接対策、転職後のフォローまで手厚くトータルサポートしてくれますよ。

転職希望者はこれらのサービスを無料で利用できますので、気になる方はカウンセリングだけでも受けてみると良いでしょう。

dodaチャレンジの口コミ・評判からみるメリット・デメリットを徹底解説!

弱視の方が転職後スムーズに仕事を進めるために意識すること

弱視の方が転職後スムーズに仕事を進めるために、意識すべきポイントについて紹介していきます。

  • 自分の障害特性について伝える
  • はじめに環境づくりを行う
  • 緊急時の対応を決めておく

ここから順に解説していきます。

自分の障害特性について伝える

視覚障害のある方がスムーズに仕事を進めるためには、周囲の同僚のサポートが欠かせません。

データの音声化や電子データ化を依頼したり、どうしても紙の資料を使用する時は同僚に読み上げてもらう等。

必要に応じて協力を求められるよう、自分の障害特性についてあらかじめ周囲に理解してもらうようにしましょう。

また、話しかける際には先に名乗ってもらえるとありがたい、会話の中で「あれ」「それ」などの言葉を避け右や左と言ってほしい等、要望があればそちらも伝えていくようにしましょう。

はじめに環境づくりを行う

スムーズに仕事を進めるためには、自分が作業しやすい環境をできるだけ早い段階で整えておくことが大切です。

見えやすい照明の色や明るさを調整しておく。

音声読み上げソフトの導入を依頼しておく。

このように、仕事に集中できる環境をはじめにつくっておきましょう。

緊急時の対応を決めておく

緊急で連絡を取りたい時、あらかじめ周囲と相談していないと対応に慌ててしまうことも。

そういった場合の対応については事前によく相談し確認して、いざという時慌てなくていいように備えましょう。

弱視の仕事探しの選択肢は広がってきている

弱視の方、視覚障害の方の仕事探しの方法や、職場選びで気をつけるポイント、そして就業後にスムーズに仕事を進めるために意識しておきたいことについて紹介しました。

IT技術の進歩により、視覚障害のある方が活躍できる職業は増え、選択肢も広がってきています。

弱視の方が安心して働き続けられる環境も広がってきていますから、積極的に、そして前向きに仕事探しをしてみてくださいね。

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